□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年10月17日第774号 ■ ============================================================= 独自のミサイル防衛構築を明言した韓国とそれを許す米国 ============================================================= これもまた日本と米国の関係の現実を思い知らせてくれる記事である。 きょう10月17日の産経新聞がわが目を疑う記事を掲載していた。 ソウル発共同通信が配信したその記事の要旨は次の如くだ。 すなわち韓国の金寛鎮国防相は16日、記者団に対し、「米国のミサイル防衛(MD)システムには参加しない」と述べる一方で独自の韓国型ミサイルシステム(KAMD)の構築を進めると明言したというのだ。 私が驚いたのは、発言の内容もさることながら、その発言のタイミングだ。 米国のヘーゲル国防長官は今月はじめに韓国を訪問し記者会見で「(米韓のMDは)相互運用性が必要だ」と表明したという。 この発言を受けて韓国メディアが相次いで韓国も米国のミサイル防衛システム(SM3など)を導入する事になると報道した。 そんな憶測記事を打ち消す形で金外相発言がなされたのだ。 この金外相の発言に対する米国側の反応はいまだ明らかでない。 しかし、米韓軍事同盟を結んでいる韓国の外相がこのような発言を行なった意味は大きい。 その理由は米MDへの参加は天文学的金額が必要で、国民の理解が得られないというものであるという。 しかし予算的な理由のほかに、対北朝鮮との安保政策は韓国独自で決定するという韓国政府の自主性があることは間違いないだろう。 即座に米国が反発していないところをみると、おそらく米国はそのような韓国外相の発言に理解を示すだろう。 それに比べて米国の日本に対する対応はどうか。 10月15日のメルマガ第765号で書いたとおり、米国は安倍首相が進めようとしている自衛隊を強化した敵基地攻撃能力には警戒心を隠さない。 私はこの米国の日本と韓国に対する対応の違いを見て思い出さずにはいられない。 かつて1990年代のはじめマレーシアのマハティール首相が東アジア経済共同体構想を提唱したことがあった。 そしてその時マハティール首相はこの構想に日本が入ることに米国が強く反対をした事を知った。 そのマハティール首相がこう打ち明けたことを私は当事者の日本人から聞いた。 米国は米国が入らない東アジア共同体に反対しているわけではない。米国の入らないところで日本が指導力を発揮しようとすることが許せないのだ、と。 これを親しい米国人から聞かされたマハティール首相は、米国の対日不信は度し難いだと思ったという。 あれから20年以上たって国際情勢やアジア情勢は大きく変わった。 それでもこの米国の対日不信はなんら変わっていないと私は思っている。 やはり日本は米国にとって今でも真珠湾攻撃を行なった危険な旧敵国なのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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