□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年10月17日第773号 ■ ============================================================= 中国に見透かされた米国と日本の外交・安保政策の齟齬 ============================================================= 私は10月15日のメルマガ第765号で書いた。 安倍首相がいかに日米同盟の重要性を強調しようと安倍首相の外交・安保政策は米国の求めるものと完全には合致していない。そんな安倍首相がいくら対米従属に終始しようと、米国は警戒心を捨て去ることはないと。 そしてその一例として10月13日の日経新聞「風見鶏」の記事を引用して対中国政策をめぐる米国と日本の齟齬について次のように書いた。 すなわち10月3日に東京で行なわれた外務・防衛閣僚協議の共同声明づくりで、日本側は中国の脅威を名指しで言及しようとしたのに対し米国側は中国への言及を嫌った。それでも日本が言及にこだわった結果、結局 共同文書では中国の名前を入れるが尖閣諸島には触れず、日米共同記者会見で日米が中国にクギを刺す、という妥協案で折り合った。ところがケリー国務長官は会議後の共同記者会見で「大きな問題で中国と協力できる関係をめざす」というシナリオ外のアドリブの発言をして日本側を当惑させる一幕があった、と。 この中国をめぐる日米間の食い違いを見事に言い当てている言葉をきょう10月17日の朝日新聞に見つけた。 すなわち耕論というオピニオン欄「大丈夫か アメリカ」という特集記事のなかでニー フォンと名乗る中国社会科学院米国研究所副所長が語っていた。 「・・・日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の見直しをめぐり、1990年代の見直しの際には日本が中国の受け止めを心配していた。しかし、今月の見直し合意の際には様子が違った。心配しているのは日本ではなく、米国のようだ。米国は『同盟国』と『この地域で最も重要な国』との間のバランスを求めようとしている・・・」 みずからを、米国にとって「この地域で最も重要な国」と述べた上で、ここまで中国に見透かされているのである。 中国包囲網などという安倍価値観外交がいかにピント外れで、米国にも中国に通用しないかを、これ以上証明してくれる発言はないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加