□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年10月16日第769号 ■ ============================================================= アサド政権批判に舵を切った佐藤優とその意味するもの ============================================================= シリア情勢に関する佐藤優氏のこれまでの評論は、軍事力をちらつかせたオバマ大統領を批判する一方で外交力を発揮したプーチン大統領を評価するものであった。 そしてオバマから距離を置き、プーチン大統領と首脳会談を繰り返す安倍首相を評価している。 たとえば9月20日の東京新聞「本音のコラム」では次のように書いていた。 「・・・米国はシリア政府軍が化学兵器を使用したと断定し、空爆を行おうとしたが、国際的反発を懸念して、妥協した。外交的にはロシアの対米包囲網づくりが成功した・・・安倍首相は、オバマ大統領から米国のシリア攻撃を支持するように要請されたが言質を与えなかった。また(9月)10日午前の電話会談で安倍首相はプーチン大統領にシリアの化学兵器を国際管理下に置くロシア提案を支持した。安倍首相の平和外交がジュネーブ合意を後押しした・・・」 当然のことながら佐藤氏はロシアと関係の深いアサド政権についてはあからさまな批判を避けてきた。 ところが発売中の週刊アサヒ芸能10月24日号に掲載されているみずからの連載コラム「ニッポン有事!」を読んで驚いた。 シリアのアサド政権は国民を躊躇なく殺害するとんでもない政権だと批判している。 そして化学兵器をアサド政権が使ったのは明らかであり、シリアの情報操作にまんまと騙される日本の反米左翼や陰謀史観論者を愚かだと批判しているのだ。 繰り返して書いてきた通り、佐藤優氏の言葉はイスラエルの言葉である。 ここへきて佐藤氏がアサド政権批判に舵を切ったのは、イスラエルがアサド政権を見限ったということだ。 これまで利用価値のあったアサドはいまやイランやその傀儡であるレバノンのヒズボラと関係を深めた。 イスラエルの最大の敵はイランであり、そのイランとの関係を深めるアサド政権をこのまま無傷で放置するわけにはいかないということだ。 中東での影響力を失いつつあるオバマ大統領はイランとの外交交渉を進めようとしているかに見える。 それを厳しく批判しているのはイスラエルのネタニヤフ首相である。 核開発疑惑をめぐり、イランへの圧力緩和が実施されれば「歴史的な誤りになる」と欧米側をけん制している(10月16日東京)。 オバマの米国に頼らなくてもイスラエルはイランが「レッドライン」を超えれば単独で攻撃する、その可能性は決して遠のいていない。 そんなイランに協力する者はアサドと言えどもイスラエルはもはや許さない、ということである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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