□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年10月10日第753号 ■ ============================================================= 国連職員人事に見る不公平さ ============================================================= 大した話ではないが、世の中のカラクリを知る上で広く国民が知っておいたほうが言いと思って書く事にした。 10月6日の東京新聞が「来たれ、未来の国際人」と掛け声をかけて、外務省が国連への就職を目指す若者らに10月22日から24日にかけて説明会を開くという記事が出ていた。 国際機関に働く日本人が少なくては国際会議での日本の存在感が薄れ、情報入手がしづらくなるからだという。 昔から外務省が頭を痛めていた懸案事項だ。 しかしそうであれば外務省自らが身を切って少しでも多くの優秀な日本人に門戸を開いてやることだ。 正規の手続きを踏んで国連職員になるには多くの条件をクリアしなければならない。 学歴、言葉の堪能さなどを、多くの外国人候補者と競わなくてはいけないのだ。 ましてや国連職員幹部になるのは、能力に加えその実績を示す必要があり更なる狭き門だ。 ところが外務省員には無能なものでも国連幹部になれる天下り枠がある。 それに加えて外務省の影響力である程度の候補者を国連に押し込むことができる。 日頃外務省と良好な関係のある民間人が外務省の後押しで国連職員になれるのである。 これを要するに国連職員の人事はフェアではないということだ。 たとえば最近の例では東京国連広報センター所長に就任した根本かおるという元テレ朝のアナウンサーの例がある。 10月8日の産経新聞が「きょうの人」欄でとりあげ、きょう10月10日の朝日新聞も「ひと」欄でとりあげている。いずれも好意的に紹介している。 確かに学歴といい、国連職員としての経歴といい、有資格者だ。 人格、識見も素晴らしいのかもしれない。 彼女は並み居る候補者の中から独力でそのポストを勝ち取ったのかも知れない。 しかし私が言いたい事は、そのような根本かおるさん個人の選考のことではなく、国連職員の選考過程において外務省の影響力があり、その外務省の影響力を得られる候補者が他者より有利な形で選ばれる例があるということだ。 よもや根本さんがその一人ではないだろうな、ということだ。 あらゆる人事には情実が絡むと言ってしまえばそれまでだ。 しかし私は外務省の中にいてこの目で見てきた。 国連職員人事は一般国民に呼びかけ説明会を開いて増やせばいいというだけの単純な話ではないのである。 もし外務省が優秀な日本人の国連職員を一人でも増やしたければ、外務省自身が自ら身を切って天下り先を一般国民に開放し、その選考過程において外務省の影響力を国民の前で透明、公平に行使しなければならないのだ。 国際機関に就職し、世界に貢献したいと純粋に思う者たちへの、せめてもの外務省の責任である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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