□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年10月8日第747号 ■ ============================================================= 西川失言でばれてしまった安倍自民党政権と万歳全中会長の密約 ============================================================= オバマ大統領の欠席によってすっかり年内妥結の目算が外れてしまったTPP首脳会議だが、その騒ぎの裏で見逃してはならない安倍自民党政権と万歳全中会長の密約がある。 それがはからずも西川失言で満天下に暴露されたのだ。 それを喝破するのがこのメルマガの目的である。 栃木県出身の政治家に西川公也という自民党議員がいる。 栃木県に住むようになって10年になる私は地方紙を読んでいるから知っているのだが、西川議員は安倍自民党がここまで国民的支持を得なかったなら二度と代議士に返り咲く事はないと言われていた政治家だ。 その西川氏が自民党大勝のおかげで復活し、自民党のTPP対策委員長になって張り切ったまでは良かったが、とんだ失言をしてしまった。 すなわち安倍自民党の公約だった関税撤廃の「聖域」である農産品五項目の見直しについて、早急に農業団体と調整に入る、と口を滑らせたのだ。 おそらくTPP年内妥結に向けて安倍首相がその気になったことに慌てて作業を急ごうとした結果の失言だろう。 ところが、その失言が、ついに日本は自動車についで農産品までも譲歩するのかという騒ぎに発展し、西川議員はもとより石破幹事長はじめ自民党幹部があわてふためいている。 しかし、この騒ぎで一番慌てているのは全国農業協同組合中央会(全中)であり、その会長である万歳(萬歳)章氏その人に違いない。 彼はかつて5月12日の朝日新聞紙上でインタビューに答えてこう語っている。 すなわち、「コメなど農産物の関税撤廃は受け入れない」として反対姿勢を崩さない一方で、「(撤廃ではなく)引き下げになるかもしれないと予想している」などと述べてい る。 この発言を朝日はその時の記事の中で「関税率の一定引き下げは容認できる考えを示唆した」と書いている。 その記事を読んだ私は、5月12日のメルマガ第340号「TPPを容認すると言い出した万歳全中会長」の中で書いた。 もはや全中はTPPに断固反対ではなく、安倍政権側と条件闘争に入ったということではないのか、と。 それから5ヶ月、いままさに西川失言によってその密約がはからずも露呈したということだ。 農水議員と全中に安倍自民党政権から自由化後の対策費と称して莫大な予算がばら撒かれる。 それは「あうんの呼吸」(10月8日朝日)という呼び名の「密約」である。 何も知らされていない農業団体たちは、その予算の一部を貰って黙らされる。 いつものような権力者たちのおぞましい裏切りである。 それが西川失言で白日の下にさらされたということだ。 国民は怒らなければいけない。 なによりも、何も知らずに一生懸命農業を守ろうとしてきた農民たちは権力者たちの背信に心底怒りをぶつけなければいけないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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