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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

突然発表された日米外務・防衛相会談とその実態
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年10月4日第736号 ■   =============================================================   突然発表された日米外務・防衛相会談とその実態     =============================================================  いきなりきょう10月4日の各紙の紙面が日米外務・防衛閣僚会議のトップ記事で埋め尽くされた。  日米防衛協力の指針(ガイドライン)を決める重要な会議が、このタイミングで行なわれる事は随分前から分かっていたはずだ。  それにも関わらずこれまで一切の報道がなされず、いきなり共同声明だ。  そしてメディアが流すその記事は政府が発表した広報記事ばかりだ。  これでは本当のところは国民は何も分からない。  まさしくそれが政府の狙いである。  報道の裏に隠された今度の日米安保協議の実態はこうだ。  自衛隊を強化して対等な日米同盟の下に中国を包囲しようとする安倍首相。  そんな安倍首相を警戒しながら財政負担の肩代わりをしてくれる安倍首相の顔を立てて利用する米国。  その結果が今度の共同声明に書かれた玉虫色の日米合意にほかならない。  今回の合意文書で安倍首相が宣伝したい最大の点は、集団的自衛権行使の検討に取り組む安倍政権を米国が歓迎してくれたというところだ。  なにしろこれまでの米国の反応は中国を刺激する安倍首相に対して警戒的なものばかりであった。  集団的自衛権行使についても米国はありがた迷惑な顔をしていた。  だったそれを歓迎すると公式に初めて言ってくれた事は重要なのだ。  しかしこの文言は日本側の強い働きかけで盛り込まれたものである事をすでにメディアは知っている(10月4日毎日社説)。  米国にとっては、日本が自衛隊を強化し、集団的自衛権を行使できるようにする事自体は歓迎である。  しかし、それはあくまでも米国の命令どおりに行なわれることが前提である。  米政府は日本がこれ以上韓国や中国との関係を悪化させる事には反対である。だから何もかも米国と「緊密に連携」した上で行なえ共同声明でクギを刺している。  今度の合意で米国が重視したのは辺野古移転の進展である。今度の共同文書では辺野古移転案を「普天間飛行場の継続使用を回避する唯一の解決策」と規定した。これは「これまでに特定された唯一の有効な解決策」という2012年4月の合意文書よりもさらに踏み込み、他に選択紙がないことを強調している。いわば最後通牒だ(10月4日毎日「クローズアップ2013」)。いよいよ沖縄は追い込まれることになる。仲井真知事の正体が明らかになる。  今度の日米外務・防衛相協議を報じる日本のメディアのいかさまぶりも相当なものだ。  米国の国務長官と国防長官が2プラス2協議でそろって来日したことは今回が初めてであり日本を重視するあらわれだと、どの新聞も同じように書いている。政府の発表どおり垂れ流しているのだ。  しかしこれはやぶへびの記事だ。言い換えれば2プラス2協議はこれまですべて日本の閣僚が米国に呼びつけられていたということだ。米国の閣僚が初めてそろって来日したということは、これまでの協議が対等ではなかったということを自ら白状しているようなものだ。  メディアのいかさまぶりの典型はケリー国務長官とヘーゲル国防長官が千鳥が淵戦没者墓苑を訪れたことの意義を正しく書かないことである。  安倍首相はさぞかし腰を抜かしたであろう。  これは米国が日本の戦没者に哀悼の意を表する場所は、靖国神社ではなく千鳥が淵だと言っているのだ。  米国のアーリントン国立墓地は、安倍首相が言うような靖国神社ではなく、千鳥が淵だと言っているのだ。  痛烈な米国の安倍批判である。  今度の共同声明の唯一、明確な合意は、2014年末間までに日米防衛協力の指針(ガイドライン)の改定を完了させるということである。  まだ十分な時間がある。  その時までに国際情勢はさらに動く。  その時まで安倍政権が続いているかどうかも分からない。  問われるのはメディアの自助努力とジャーナリズム精神である。  日米両国間で何が話し合われて、何が決められていくのか、国民に知らる時間は十分あるはずである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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