□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年9月30日第728号 ■ ============================================================= 安倍政権は今でも本気で常任理事国入りを目指しているというのか ============================================================= まだこんなことをやっていたのか。 国連安保理の常任理事国入りのことだ。 9月29日の朝日新聞の記事ではじめて知った。 今度の安倍首相の国連総会出席の重要テーマの一つが「国連安全保障理事会改革」であったという。 そして安倍首相は9月26日午後(日本時間27日午前)の国連総会一般討論の演説の中で次のように訴えたと言う。 「安全保障理事会の現状が70年前の姿のまま凍結され、今日に及んでいる事実を遺憾に思う」、と。 岸田文雄外相も9月26日午前、安保理改革を求めるG4(日本、ブラジル、ドイツ。インド)の外相会議に参加してG4各国の常任理事国入り支援を訴える共同声明を出したという。 驚くべきピント外れで不毛な外交だ。 国連常任理事国である五大国、とりわけ米、中、ロが常任理事国の特権を手放そうとしないことは、政府も外務省も、これまでの国連改革議論の過程でさんざん思い知らされてきたはずだ。 何と言っても米国が日本の常任理事国入りに非協力的であることを日本は知らされた。 そこへ尖閣諸島国有化以来の日中関係の対立である。 中国が日本の常任理事国入りを認める筈がない。 どう転んでも、日本の安保理常任理事国入りについて5大常任理事国の一致した承認が得られる可能性はない。 そう思っていたら、その朝日の記事は書いていた。 外務省が「死活的に重要」と位置付けているのが2015年に行われる非常任理事国選挙であるという。 すなわち日本は2010年を最後に安保理非常任理事国を離れ、以来安保理の議論に参加できない状態が続いている。 そして2015年に予定の非常任理事国選挙に際しては、1978年の選挙で負けたバングラデシュが相手で、その戦いに勝つ見通しは決して楽観的ではないという。 非常任理事国入りでさえ困難な状況の中で、どうして常任理事国入りが可能であると言うのか。 岸田外相が無能な外務官僚に踊らされている存在感のない外相であることはもはや自明だ。 しかし安倍首相までもが国連一般演説の中で常任理事国入りを訴えている。 いまさらながら首相失格、政治家失格の安倍首相である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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