□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年9月26日第719号 ■ ============================================================= 消費税増税騒ぎは安倍首相の芝居だったと書いた毎日 ============================================================= いまでこそ安倍首相は10月1日に消費税増税を予定通り行うということが既成事実となった。 しかしついこの前までは、安倍首相は本当に消費税増税の決断ができるのか、アベノミックスの成功を優先させるために景気の腰折れを招くような消費税増税は先送りするのではないか、などという憶測がメディアを賑わせた。 ところが消費税増税延期の選択肢など安倍首相にははじめからなかった。苦しんだ末に苦渋の決断をしたと思わせる安倍首相の巧みな策略だった。我々はそれにまんまと騙されたのだ。そういわんばかりの記事を9月25日の毎日新聞に見つけた。 「水説」というコラムで専門編集委員の倉重篤郎氏が「政治マジック」と題して要旨次のように書いていた。 消費税増税先送りという選択肢はそもそも安倍政権にはありえなかった。昨年8月に成立した税と社会保障の一体改革関連8法案は野田民主党政権下で当時野党の自公両党の意見を入れて成立した経緯がある。先送りなら法案修正と使途の再精査が必要になる。その上で法案修正が必要となる。自民党内で政務調査会、総務会といった党内手続きを得る必要がある。その上でさらに野党の理解を得なければならない。しかもハードルは政治的な面だけではない。先送りすれば財政規律への意思と能力がないとマーケットに判定され、かつてない経済混乱に陥るリスクがある。このような膨大な政治エネルギーと経済リスクは、経済再生を急ぐ安倍政権にはとうてい背負いきれなかった、というわけだ。 そう述べた上で、倉重専門編集委員はそのコラムを次のように締めくくっている。 消費税増税先送りの選択肢はなかったにもかかわらず、もしかしたら先送りもありうる、と思わせたところに安倍首相の巧みさがあった。増税に慎重な学者、財務省OBを使って議論を蒸し返し、メディアもその気にさせ、最終的には首相裁定という舞台づくりに成功した。その結果安倍首相は、財務省に最後まで圧力をかけ続け、法人減税を勝ち取り、「野田増税」を「野田・安倍増税」に変える事に成功したと。 もしこの倉重専門編集委員の見立てが正しければ私も含め多くの国民は一杯食わされたことになる。 いや、メディアの多くも振り回された。 しかし、それでも私は安倍首相のそんな策略は裏目に出ると思う。 どうせ消費税増税をやるなら、あれは菅首相が言い出し、野田首相が決定した民主党政権下の政策だ。 世界の期待を裏切ってマーケットの混乱を避けるたけには一度やってみるしかない。 その結果、国民経済が悪化すれば民主党政権の誤りを改めることを憚らない。 そういって、いつものようにすべて民主党政権の非にすればよかったのだ。 これこそが究極の策略である。 見ているがいい。消費税増税が現実になれば国民経済に与える悪影響が噴出する。 間違いであることが証明されることになる。 その非を安倍首相はかぶることになる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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