□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年9月23日第709号 ■ ============================================================= イスラエルだけが免責になる不平等がまかり通る国際政治の欺瞞 ============================================================= シリア問題はシリアの化学兵器廃棄問題に焦点が移ってすっかり狐と狸の化かし合いのような長期戦になってしまったが、私は9月15日のメルマガ第688号で書いた。 シリアがもしも化学兵器廃棄を渋って米国に非難されるようになれば、最後の切りを使う可能性が残っている。 それはイスラエルの化学兵器は廃棄しなくていいのか、という逆襲だ。 そう私は書いた。 つまりイスラエルは化学兵器禁止条約に未加盟であり化学兵器の保有について追及を免れている。 いまのところアサドもロシアもイスラエルの化学兵器については一切言及していない。 私の推測ではその事に触れない事で米、イスラエル側とシリア、ロシア側で暗黙の合意があるに違いない。 裏を返せばもしシリア、ロシアがその事を言い出すようでは米国とシリア、ロシアの対決は決定的となるということだ。 そういう局面は起こり得ないのである。 こうして化学兵器についてのダブルスタンダードは封印されたままであるが、イスラエルのもう一つの、より深刻な疑惑、つまり核兵器の保有についてのダブル・スタンダードが追及される事件が起きた。 9月22日の各紙が一段の小さな記事で報じていた。 国際原子力委員会の年次総会でアラブ諸国がイスラエルの核兵器疑惑を指摘し、イスラエルに核拡散防止条約に加盟することを求める決議案を提出していたというのだ。 今度のIAEA総会と言えば、日本のメディアは山本一太科学技術担当相が出席して福島原発事故は大丈夫と、安倍首相のIOC総会演説と同じような事を演説したことばかりを報道しているが、こんな重要な決議案が提出されていたのだ。 そしてきょう9月22日の各紙が報じている。 その決議案は反対51対賛成43で否決されたと。 因みに日本のメディアは一切報じていないが日本はこの決議案を否決している。 このことを私はアル・ジスル-日本とパレスチナを結ぶ(略称JSR)のメルマガで知った。 何度でも紹介してきたが、日本の報道がまったく報道しないパレスチナ情勢を知りたければ、このJSRのメルマガに優るものはない。以下に連絡すれば無料で配信してくれるのでお勧めする。jsr@ksn.biglobe.ne.jp 核開発疑惑でイランが厳しい批判にさらされる中で、イスラエルの核保有だけが見過ごされるのは不公平だとアラブ諸国などから不満が起きたという。 しかもその同じIAEA総会では、北朝鮮の核開発活動の全面停止を求める決議案も提出され、こちらは全会一致で採択されたという(ウィーン発共同) イスラエルだけが免責になる不平等がまかり通っているのが国際政治の現実である。 これでは平和は実現されない。テロはなくならない(了) (メルマガの通し番号に誤りがありました。第700号と書くところを670号と書いてしまいました。従ってこのメルマガは第709号と訂正させていただきます) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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