□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年9月10日第675号 ■ ============================================================= マララ・ユスフザイさんと古市憲寿 ============================================================== パキスタンで女子教育の必要性を訴えてイスラム武装勢力に銃撃されたマララ・ユスフザイさん(16)という女性がいる。 奇跡的に回復し、元気になってなお女性の教育の必要性を訴え続けるマララさんこそ真の勇者だ。 そのマララさんが9月3日、居住地の英中部バーミンガムで新しい市立図書館の開会式に出席したというニュースが流れた。 私が注目したのは、挨拶の中で知識の重要性を次のように訴えたことだ。 「本を通じた知識はテロを撲滅する武器になる」 この言葉こそ私の思いを見事に言い当てているものはない。 知識の前に人は謙虚になる。謙虚さこそ争いの抑止力である。私はそう思っている。 戦争の体験は人を絶対的に平和的にさせる。 戦争を体験しない世代になればその抑止力が弱まるのではないかと皆が懸念する。 私もその一人だ。 しかし戦争を体験しない世代であっても知識によって戦争の悲惨さを想像できる。 だからこそ知識は必要であり、教育が重要なのである。 ところがこの私の考えを真っ向から否定する者が出てきた。 古市憲寿という28歳の社会学者である。 最近『誰も戦争を教えてくれなかった』(講談社) という本を出版したという。 購入しようと本屋で手を取り、読み始めてすぐに買うのを止めた。 戦争なんか知らなくても我々は十分に平和的だ。 それで何も問題もない。そう言っているのである。 とんでもない思い上がりだ。 戦争と平和は古今東西、あらゆる偉人がその解決策について考え抜き、知恵を絞ってなお解決策を見出せない永遠のテーマである。 だからこそ我々凡人は、少しでも知らなければならない。考えなければならない。 のたうちまわらなければいけないのだ。 そう憤慨していたら、あの田原総一朗 が週刊朝日9月13日号の「ギロン堂」というコラムで書いていた。 戦争を体験した私は何があっても戦争には反対だが、「新しい世代」のクールな戦争観と国家観には驚いた、と。 そう言って田原氏は古市憲寿にへつらっているのである。 もし田原氏が本当に戦争という選択肢はないと思っているのなら、そんな馬鹿な事を言うものではない、とこの若造を一喝しなければならない。 田原総一朗といい、古市憲寿といい、一見平和を語っているような連中こそ、好戦的な右翼より危険な人物である。 このような連中の言説が何の違和感もなく受け入れられるようになった時、憲法9条は変えられていくような気がする(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加