□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年9月7日第668号 ■ ============================================================= これが有識者会議の正体である ============================================================== ここに来て有識者会議とか有識者懇談会などという会合が林立し、政府の政策に対し報告書や提言を出している。 もっともそれは安倍自民党政権に限ったことではない。 歴代の自民党政権は、いや政権交代をした後の民主党政権でも、同様の事が繰り返されてきた。 なぜこのような事が繰り返されるのか。 それは国民を代表する有識者の意見という体裁をとって、政府が自らすすめたい政策を強行するために便利であるからだ。 それをお膳立てするのが関係省庁の官僚たちである。 だからその提言や報告書の内容ははじめから決まっている。 有識者が自由活発な意見を戦わせ、その議論の結果、多数意見によって提言や報告書が導き出されるということには決してならないのである。 この八百長振りの内幕を見事に暴いてくれる文章を見つけたので紹介したい。 週刊新潮の連載に藤原正彦の「管見妄語」というコラムがある。 発売中の9月12日のそのコラムは、「霞ヶ関の『いつもの手』」と題して自らの体験に基づいて有識者会議の正体を要旨次のように書いている。 「消費増税に関する有識者会議が開催された。『いつもの手だ』と思った・・・担当の省庁や内閣府などが事務方を務め人選も行なうから、結論は当然ながら彼らの思い通りになる・・・官僚は賢くそんな疑いのかけられることは熟知しているから、人選にあたり賛成派ばかりを集めるようなことはしない。私が出席したいくつかの審議会での印象は三、四割が御用学者、五、六割がさほど色のない学者、文化人、実業家、スポーツ選手、女性などで、残りの一割ほどがガス抜き用の変人だった・・・過半数を占める色のない人々は会の中立性をアピールするためのものだ。良い意見やトンチンカンな意見を述べるが、見識ある人と公けに認められ気分よく出席しているだけで主題に関しての強い信念などなく大した影響を及ぼさない。主導権を握るのは無論、御用学者たちだ。彼らは省庁の考える案をあたかも自らの信念のように理路整然と語る・・・(反対する意見が出されると)ここぞとばかり一団となって反撃に転ずる。次々に手を挙げ反論する様は壮観だ。自分を選んでくれた省庁への忠勤に励むのだ。ほとんどの大学教授にとって、審議会委員は国家から有識者と信認されたという勲章なのだ。学内でのステータスも上がる・・・」 これ以上書く必要はない。有識者会合の正体はこういう事なのである。私が内部で見てきた物もこの通りだ。 私が笑ってしまったのは藤原氏が自らの事を「残り1割のガス抜き要員である」と認めていることだ。 そして「色のない人々の一部が私についてくれたりするが多勢に無勢だ」と書いているところである。 それでいて藤原氏は何度もそのような審議会に出ている。 呼ばれたら断らないかのごとくだ。 普通だったら、そんないかさま審議会に一度出れば、馬鹿らしくて二度と出ないとなるのではないか。 藤原氏もまた政府側の人物のような気がする(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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