□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年8月10日第600号 ■ ============================================================= 日米同盟には決して反対しない朝日のズルさ ============================================================== きょう8月10日の朝日新聞は「広島・長崎と首相」と題して、安倍首相に対して核廃絶を強く迫る大々的な社説を掲げている。 そして最近の朝日は、日本政府が、米国の核の傘を最優先するあまり、先般の核拡散防止条約(NPT)再検討会議準備委における「核の非人道性」を謳った共同声明に賛成しなかったことをいちはやく報道し、批判的な論説を繰り返した。 こう書いていくと、朝日は読売、産経と対極にある核兵器に反対するリベラル紙の雄のように見える。 しかし、きょうの社説のどこを探しても、「米国の核の傘」の根拠になっている日米軍事同盟の是非について言及した箇所はない。 それどころか社説を次のような言葉で締めくくっている。 「被爆地の視点と日米同盟の利点を切り結ぶ指導力が安倍首相に求められている」。 なんという意味不明の社説であるか。 「被爆地の視点」はわかる。 しかし「日米同盟の利点」とは何か。 それは米国の核抑止力をおいて他にない。 日米同盟の有用性を公然と認めながら安倍首相に核廃絶を求める。 そんなおためごかしの社説を掲げるようでは、安倍首相ならずとも「どうすればいいんだ」と言いたくもなる。 核廃絶を訴えるなら、まっさきに米国に対し、世界に率先して核廃絶に踏み切ることを求めるべきだ。 それが出来ない日本に核廃絶の指導力など発揮できるはずがない。 そして米国は今でも核実験を重ね、最先端の核兵器開発を続ける国である。 その事を朝日が知らないはずはない。 日米同盟は重要だといいながら、その一方で核廃絶の指導力を発揮せよという朝日は、 リベラルの顔をしたズル賢い日米同盟論者だ。 それは、あたかも、憲法9条と日米同盟の双方を当たり前のように受け入れている日本国民を、「矛盾と共存する現実的知恵者だ」と褒め殺すズルさと同じである。 日米同盟礼賛を繰り返し、だから核廃絶には反対だ、と明言する産経や読売のほうがはるかにわかりやすく、正直である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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