□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年8月3日第576号 ■ ============================================================= 正体をあらわした米国のエジプト軍事クーデター支援 ============================================================== 月刊情報誌「選択」8月号に「エジプト政変の知られざる内幕―米国はアラブの民主化を望まない」という記事がある。 その中に次のようなくだりがある。 「・・・イスラエルとの和平条約を遵守する見返りに、(米国は)エジプトに年15億ドル規模の軍事援助を含む巨額の援助を与え続ける。米国の対中東外交は、すべてこの根本原則から出発する。したがって、エジプト国軍が米国の意を汲まずして動くことはなく、逆に米国がエジプト国軍を追い詰めることもない」 そう書いた上で、「選択」のその記事は、クーデター直後にオバマ大統領が「軍が介入したと言う事実が、米国の対エジプト援助にどのような影響を与えるか、検討を指示した」と述べたことについて、次のように断じる。 「今回の一連のエジプト軍の動きが、米国のお墨付きを得て行なわれた事は疑いの余地はなく、演技派のオバマ大統領が、最高のポーカー・フェースを決めた瞬間であった」と。 今度のエジプトの軍事クーデターと米国の関係をこれほど見事に言い当てた日本の記事を私は見た事がない。 そして早くも米国は、この「選択」の記事の通り、あっさりその正体を見せた。 8月3日の朝日新聞が報じている。 ケリー米国務長官は8月1日、エジプトでムルシ前大統領を排除した軍の行動について、「民主主義を取り戻した」と述べ、肯定的な評価に踏み込んだ、と。 米政府は政変直後の7月3日、「ムルシ氏を排除し、憲法停止に踏み切った事を深く懸念する」という声明を出した。 その声明からわずか一ヶ月、あっさりと米国は正体を見せたのだ。 ムスリム同胞団の抵抗は避けられない。 エジプト情勢のさらなる混乱は避けられない。 米国は再び中東情勢の泥沼にはまり込み、国力を消耗して行くに違いない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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