□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年8月1日第570号 ■ ============================================================= これ以上の矛盾はないマケイン・江渡聡徳副防衛相会談 ============================================================== 江渡 聡徳(えと あきのり)という聞きなれないい自民党衆院議員がいる。 防衛副大臣となるのは今度で二回目のようだが、どう考えても防衛政策に精通しているとは思えないタカ派議員だ。 その江渡防衛副大臣が7月30日にワシントンを訪れてマケイン上院議員と会談している。 その内容をワシントン発共同が配信したがそれを取り上げる大手メディアはない。 唯一きょう8月1日の毎日新聞が小さく報じている。 しかしこの記事は日本国民にとって見逃せない内容の記事である。 江渡防衛副大臣はマケイン議員に何を言ったのか。 それは日本が分担し、早々と支払った在沖縄海兵隊のグアム移転経費について、早く使ってくれと頼み込んだのだ。 その背景はこうだ。 つまり在沖縄海兵隊のグアム移転は米政府(国務省、国防総省)が米軍再編の一環として考えだしたものであるが、日本政府は沖縄の負担軽減につながるという口実でこれに協力し財政分担をさせられた。 おまけに海兵隊のグアム移転は海兵隊の普天間飛行場の代替施設を辺野古につくることとパッケージにさせられた。 もたつく間に米国議会の有力国防議員が在沖縄海兵隊のグアム移転そのものに疑義を抱くようになった。 マケイン議員もその一人だ。 その最大の理由は米国予算の逼迫だ。 在沖縄海兵隊のグアム移転には莫大な経費がかかる。 受け入れ先のグアムのインフラ整備も必要だ。 その多くを日本に押し付ける事に成功しても米国の負担分が残る。 折からの米財政の未曾有の逼迫だ。 あらたな負担をしてまで在沖縄海兵隊をグアムに移転させることはもはや困難だと米議会が米政府に待ったをかけた。 おまけに辺野古への移転は沖縄住民の反対で不可能に成りつつある。 米国が予算措置を講じない以上、日本から振り込まれた予算を凍結するのは当然だ。 ところが日本は早々と予算措置を講じ、振り込んでしまった。 使ってもらわなくては困るのだ。 それを使って貰って、辺野古移転についても進めてもらわなくては困るのだ。 だから江渡副大臣をわざわざ渡米させてマケイン議員に頼み込んだのだ。 ところがマケイン議員は江渡副大臣になんと答えたか。 在沖縄海兵隊のグアム移転事業は時間がかかり過ぎた。全体計画を見直す必要がある。そのために米国政府に説明を求めている。そんな時に日本の予算を使うことを急ぐ事は出来ないと返答したのだ。 本来ならばこれは日本政府にとって歓迎すべき発言だ。 日本の納税者として涙がでるほどありがたい返答だ。 日本政府(外務省、防衛省)こそ米国政府(国務省、国防総省)にたいしてこれを言うべきことだ。 しかし江渡というボンクラ防衛副大臣は、官僚に頼まれて米国政府の片棒を担ぐように米国議会に予算を早くつけてくれ、使ってくれとマケイン議員に頼み込む。 日本国民の国税を無駄にしろという。 これほどの矛盾はない。 官僚の使い走りをする江渡という自民党の政治家が何も分からずに妄言を吐いているのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加