□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年7月31日第565号 ■ ============================================================= やはり小僧の使いだった斎木外務次官の訪中 ============================================================== きょう7月31日の各紙は斎木外務次官の訪中の結果を一斉に報じている。 しかしこれほど注目された重要な訪中であったのにその報道は小さい。 なぜか。それは今度の斎木次官の報道で何が話し合われたかについて本当の事が何も分からないからだ。 報道で唯一内容があるのは斎木次官が中国側との話し合いを終えた直後に行なった記者会見の言葉だけである。 そして斎木次官は次のように語るだけである。 「今後さまざまなチャネルを通じて、お互い意思疎通を継続していくことで了解しあった」 「(外相会談や首脳会談の見通しに関しては)帰国して外相、官邸首脳に報告するまで差し控えたい」 これを要するに何も進展はなかったということだ。 私が注目したのは中国外務省の発表である。 意思疎通の継続で一致したと述べたという。 これは斎木次官の発表と同じだ。 そしてその事自体は当然である。何の意味もない。 私が注目したのは中国外務省が「中国側は、両国が直面する問題で立場をはっきりさせた」と指摘しているところだ(7月31日読売) これは、安倍首相が領土問題の存在を認めない限り外相会談も首脳会談もありえないということだ。 斎木次官はそう引導を渡されて来たのだ。 その中国の回答を安倍首相に伝え、今度どうしましょうか、と安倍首相に判断を任せる、それが今度の斎木次官の訪中の目的だったのだ。 文字通り子どもの使いだったのである。 問題は安倍首相が今後どう対応するかだ。 その安倍首相が参考にすべき情報がインターネットでどんどん流れている。 たとえば斎木次官の訪中を論じる7月30日の「環球時報」の評論である。 その中で、私が最も興味深く読んださわりの部分を末尾に紹介しておく。 いうまでもなく「環球時報」とは中国共産党中央委員会の機関紙『人民日報』の国際版である。 これが中国の考えなのだ。 中国の本音を知った上で安倍首相は中国に負けない正しい外交を行なわなければいけないということである。 「環球時報」は誰でも読める。 日本の大手メディアはそこに述べられている中国側の考えをどんどん紹介し、日本外交を、安倍首相や外務官僚に独占させることなく、国民的外交につなげなければいけないのである 引用 ・・・安倍政権の対中政治の考えには、まったく変化がない。安倍首相が中国の指導者と会談しようとするのは、彼個人と日本の政治的利益を得るための芝居にすぎず、その強硬な対中政策の口実と合法性を印象付けようとしたものだ。中国は周辺諸国との安定的な関係を強調し実際に積み重ねてきたので、安倍首相のこのようなゲームに付き合う必要はまったくない。安倍政権は東中国海の向こうに中国をおびき寄せて踊らせようとしている。そうなれば中国は疲労困憊し、馬鹿げて見えることを狙っているのだ。中国は「傍観者」になることだ。せいぜい安倍政権には踊らせておこう。我々はひまわりの種をつまみながらお茶を飲み、彼らが踊りに疲れて全身汗だらけになる様子を楽しめば良い・・・安倍政権がいくつかの重要な対中政策を変えない前提の下、中日関係に大幅改善の余地はない。中国社会は現在の「冷たい対抗」状態に満足している。中日は武力衝突さえしなければ良く、各種交流は自然に任せれば良い。それでも両国が未来の関係を構築する新たな出発点は自然に見つかる・・・ 引用終わり ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加