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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

最後のよりどころは「沈黙する民意」の良識である
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年7月29日第560号 ■   =============================================================  最後のよりどころは「沈黙する民意」の良識である  ==============================================================  きょう7月29日の毎日新聞は、集団的自衛権行使容認反対が51%であり、賛成36%を大きく上回っている、という世論調査結果を報じていた。  この世論調査結果に限らず、消費税増税にしても、憲法9条改憲にしても、原発維持政策にしても、中国や韓国との関係にしても、TPPにしても、世論調査によって数字に違いはあっても、国民の大勢は安倍首相が進める政策に反対していると思う。  それにもかかわらず選挙では大半が安倍自民党を支持した。  これを称して選挙制度の欠陥とか、国民の愚かな選択だとか、受け皿になる野党の不在だとか、いろいろな事が指摘されている。  だから3年後の選挙に向けて民意を正しく反映できる選挙や政党や政治家を見つけるように今から準備すべきだと皆が考える。  そうかもしれない。  しかしそうではないと思う。  少なくとも私が目指すものは決してそのようなものではない。  言葉ではうまく言い表せないが、多くの「沈黙する民意」は政治がなくても世の中は正しく動く、そう世の中は動いて行かなくてはいけない、と考えているのだ。  私が目指す「もうひとつの政治」はそのような声なき声の民意の拡大、強化である。  そもそも一般国民が政治活動に熱心であることを求める事自体が異常なのだ。  政治に関心のない多くの「沈黙する民意」の良識を信じ、そのような良識を情報開示によってますます高め、そして政治に無言の圧力をかけていく、そういう社会を私は望む。  たとえば脱原発だ。  私は3・11が起きた日本は、もはや誰が政権を取っても原発維持政策をとり続ける事は出来ないと思っている。  現実がそれを許さないからだ。  「沈黙する民意」の良識はそれを知っているからこそ、ことさらに政治にそれを求めようとすることなく、声だかに叫ぶことなく、原発維持に反対するのだ。  同様のことは集団的自衛権行使容認や、その行き着く先の憲法9条改憲についても言える。  どんなに安倍政権がそれを急ごうとしても、「沈黙する民意」は最後のところでそれを認めない。  戦前の日本や独裁国家ならいざ知らず、今の日本においてどんなに安倍自民党政権が強大になっても、民意を無視して政策を強行する事は出来ない。  私は平和や護憲について、いつも言ってきた。  重要な事は平和の実現であって、平和の重要性を声高かに訴える事ではない。  偉いのは憲法9条であって、護憲を声だかに叫ぶ人が偉いのではない、と。  同じことは脱原発についても言える。  やがて原発は日本からなくなるだろう。  すぐに全廃とはいかなくてもやがてなくなる、この国の電力構造は変わる。  しかしそれは、それを声だかに唱える人やそれを政策に打ち出す政治の功績ではない。  それを選ぶ沈黙する民意がそう選択する結果なのだ。  すべからく政治はそうあるべきであり、政治家はそのような社会をつくるための踏み台であるべきなのだ。  正しい政策が実現すれば用済みの存在であるべきだ。  この私の考えは、政治家は無償の奉仕者であるべきだという考えにつながる。  さすがに無償というのは行き過ぎであるとしても、たとえば今の歳費を半減し、その他の歳費をすべて活動費に回して納税者に還元する、それぐらいの事を公約しなければ、政治家になってはいけないというのが私の考えである。  私がインターネット構想を唱えて同志探しを繰り返した時、この私の提案に賛同した者はただの一人もいなかった。  実はインターネット政党実現の一番の困難さはここにあった。  要するに政治家になろうとする者たちは、口には出さなくとも、例外なく、政治家の持つ権力と名誉と高収入を望んでいるのだ。  さもなければ政治活動に身を投入する達成感であり自己満足感だ。  だから選挙が終わったら後が続かないのだ。  私がすべての既存の政党、政治家を否定する理由はここにある。  私が期待するのは「沈黙する民意」の良識である。その良識を拡大、強化する事を渡しは目指したい(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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