□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年7月18日第530号 ■ ============================================================= 米中「戦略・経済対話」は第二の米中合作と書いた福田和也 ============================================================== 先般ワシントンで開かれた米中対話に関し、きょう発売の週刊文春(7月25日号)と週刊新潮(7月25日号)に偶然にも小森義久と福田和也という二人の保守論者の好対照な評論が掲載されていた。 すなわち週刊文春は小森氏の「米中戦略対話で露呈した両大国のかくも深き溝」と題する否定的評価を掲載した。産経お抱え記者の小森氏らしい単純な評論だ。 これに対して福田氏は週刊新潮の自らのコラム「世間の値打ち」でこれは第二の米中合作かもしれないと要旨次のように書いている。 すなわち、かつて米国は日本と戦っていた時、蒋介石の国民政府に軍事援助して米中合作を図ろうとした。 あの時は、当時の蒋介石の敵はもはや日本ではなく毛沢東の共産中国であったため米中合作は米国の失望に終わったが、果たして今度の米中合作は上手くいくのか?!と書いている。 福田氏もまた米中関係がこのまま進んでいくことについては留保している。 しかし少なくとも今度の米中経済対話で米中間の緊密化が進んだ事は瞠目すべきだと書いている。 そこで指摘されている事はもちろん米中投資協定に見せた中国の産業開放政策だ。保護主義的な政策をほぼ180度転換して米国資本呼び込みに舵を切った驚きを、経済産業省の官僚さえも予想外の進展だと朝日新聞の記事(7月13日)を引用して書いている。 そしてもう一つの指摘は、金融不安に対する米中の運命共同体化である。 すなわち米国はシャドーバンキング問題の解決を中国に迫り、中国は米FRD議長の量的緩和縮小は時期尚早であると牽制する。 これは一見すれば批判の応酬のように見えるが、金融不安を回避する事においては米中は一体化しているということである。 折からバーナンキ米FRD議長は17日の米議会証言で出口戦略の引き延ばしを匂わせた。 これはもちろんNYダウや世界の株価の動揺を抑えるものであるが、中国へのメッセージと取れなくもない。 果たして米中合作は今度はどこまで進むのか。それとも小森氏の期待通り米中の溝は深いのか。 いずれにしても米中の関係は、対米従属一辺倒の日米関係とは比較にならないほど、はるかに深く、真剣な駆け引きの関係であることは間違いない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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