□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年7月18日第529号 ■ ============================================================= 昭和史を学び続ける事の重要性 ============================================================== 私が勝手に私淑している一人に昭和史の聞き語り作家である保阪正康氏という人がいるが、その保阪氏が7月13日の毎日新聞「昭和史のかたち」でいい事を書いていた。 彼は東京・新宿のあるカルチャーセンターで16年にわたり昭和史の講座を続けてきたという。 延べ2万1000人の受講者は、元国会議員、全国紙の元役員、中央官庁の元幹部、大手企業の元役員、医師、教員、旧軍人たちなど多岐にわたり、実に多様な人たちとの出会いがあったという。 保阪氏は有意義な活動をしていると思う。 保阪氏はこう書いている。彼ら(受講者)から感謝されるが、むしろ感謝したいのは自分の方だ、彼らからの聞き語りから学ぶことの方が多かった、と語っている。 その数々を彼がその記事で紹介しているが、いつもの通りそれはそのまま超一級の昭和史の断面である。 そして私が彼の記事で一番注目したのは次のくだりである。 すなわち受講者の多くは保阪氏よりも年配の人が多く、保阪氏が「なぜ私のような若造の講座を聞きに来るのか」と聞いたところ、多くの受講者がこう答えたという。 「昭和史を客観的に知りたい」 「なぜあんな愚かな戦争を始めたのかを理解して死にたい」 「昭和天皇の戦争責任について自分なりに考えをまとめたい」 これらが受講者の多くが答える言葉だと言う。 この事は何を意味しているのか。 それを述べるのがこのメルマガの趣旨である。 それは一言でいえば昭和史を生きた人が昭和史をもっともよく知っているとは限らないということだ。 あの戦争を体験した世代の人たちが必ずしもあの戦争をよく知っているとは限らないろいうことだ。 戦争を体験した人たちがいなくなり日本の右傾化に歯止めをかける人がいなくなるという懸念が現実のものとなりつつある。 確かにその懸念はある。 戦争の悲惨さを体験した人たちで戦争を賛美する人たちはいない。 しかし、私は思う。 あの時代を生きた人たちでさえ本当の事は知らされていなかったのだ。 自分で本当の事を知ろうとする努力なくしては本当の事はわからないのだ。 逆に言えば戦争を知らない世代であっても、語り継がれていく昭和史を学べば昭和を生きていた人たちよりも真実を知ることが出来るのである。 戦後が遠くなりつつあると嘆き、右傾化を心配する必要はない。 史実は無尽蔵であり戦争体験は語り継ぐ事はできるのだ。 その重要性に気づき、真実を知ろうとする謙虚さと、努力さえ忘れなければ、戦後世代なき時代が来ても間違った方向へ行くことはない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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