□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年7月14日第517号 ■ ============================================================= 「五輪開催地はマドリードに決定」と断言した日刊ゲンダイの衝撃 ============================================================== これは政治論とは何の関係もないがメディア論としては興味深いと思って書いてみる。 7月15日の日刊ゲンダイが2020年の夏季五輪開催地は東京ではなくマドリードに決定と書いた。 この記事には驚いた。 私はイスラム圏ではじめての五輪という最大のテーマを掲げたトルコが開催地になるのが自然だと思っていたところ、トルコのデモが起こり難しくなった。 だから東京とマドリードのどちらかになるのだろうと思っていた。 そして猪瀬知事の失言問題でもはや可能性がなくなったと思っていた東京が、再び盛り返してきたような報道を見るにつけ東京開催もある得るという思いを持ちはじめていた。 そんな中で7月15日の日刊ゲンダイが断定的に書いた。 勝負はついたと。 去る7月3日にスイスのローザンヌで開かれた開催計画説明会でのプレゼンテーションの結果、大勢はスぺインのマドリード開催に傾いたと。 こんな報道は大手メディアでは決して見られなかったものだ。 日刊ゲンダイは大手メディアをはるかに凌ぐ特別の情報収集能力を持っているのだろうか。 それとも大手メディアがそれを知っていながら意図的に東京開催に希望を持たせる報道を流しつけているのか。 あるいは、日刊ゲンダイは無責任なタブロイド紙であるから読みが外れても免責されるから勝手に好き放題を書いているのだろうか。 「東京開催はない」と書くことは、もはや反国民的な事だ。 大手メディアは決してそんなことは書かないだろう。 仮にそう書いたとしても、それが外れたら大問題だ。間違いなく社長は責任を取らされる。 それにくらべてそもそも反権力を売り物にしている日刊ゲンダイだから反国民的なことも平気で書ける。 それでもここまで断言しておいて、それが外れた場合の責任問題は大手メディアも日刊ゲンダインも同じはずだ。 それにもかかわらず、日刊ゲンダイはその記事の最後をこう締めくくっている。 「・・・9月7日、歓喜の声を上げるのはスペイン・マドリードである」と。 この自信はどこから来るのか。 その理由もまた大手メディアが書かない事を書いている。 すなわちスペインは劣勢を王室を使った作戦で巻き返した。フェリペ皇太子の熱弁がIOC委員たちに称賛された。これに対しキャスターの滝川クリステルさんは海外では知名度ゼロ。IOCの公用語である仏語を流暢に話すことぐらいしか印象に残らないようでは人選ミスと言わざるを得ないと。 さらに日刊ゲンダイは5月に行われた猪瀬知事のプレゼンテーションで「東京は45億ドルの開催基金がキャッシュで銀行にある」、とか「東京では財布を失っても手元に戻ってくる」と述べたことに言及し、「露骨な金の話を嫌うIOC委員には逆効果だった」と書く。 これも大手メディアがまったく書かなかった事だ。 それにしてもここまで断定的に東京開催はないと書く日刊ゲンダイの度胸には驚くばかりだ。 結論は9月7日に下される。 その結果がどうであれ、その時私はこの7月15日の日刊ゲンダイの記事を読み返そうと思って切り抜いて保存する事にしている(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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