□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年7月11日第509号 ■ ============================================================= 森村誠一氏の自衛隊論に注目する ============================================================== 森村誠一氏が憲法9条擁護論者であることは知っていたが、ここまで明確な自衛隊論を持っていたとは知らなかった。 日刊ゲンダイ4月11日号に「日本を覆う9条改憲に異議あり」と題する特別寄稿を寄せている。 これは野坂昭如氏や大江健三郎氏などを批判して安倍首相の国防軍創設に賛成する岩見隆夫氏に異を唱えるために書かれた寄稿だが、私が注目したのはその中で自衛隊について要旨次のように森村氏が語っている部分である。 「・・・日本は決して軍事力空白国家ではない。軍ではない自衛隊という強い用心棒によって守られている。用心棒は軍ではない・・・(犠牲を払って)手に入れた不戦憲法を改め、優秀な用心棒を、なぜ軍に昇格する必要があるのか・・・」 「・・・自衛隊は戦力ではなく安全保障力である。実態と合わないのは当たり前で憲法9条が先に制定され、その後で自衛隊が生まれたのである・・・歳月が経過して、自衛隊は戦力ではなく、国の用心棒、安全保障力として、国民感情的に9条と協調するようになった。9条が自衛隊を守り、自衛隊が国を守っている・・・」 「・・・平和とは、現に戦争がないだけではなく、戦争を起こさない保障システムであることである。(国防軍にして)戦争に対する構えは、戦争を誘発する。9条は、その構えを制約しているのである・・・」 これらの言葉の数々は私がこのメルマガで繰り返し書いてきた事と同じ考えに基づいていると思われる。 つまり憲法9条こそ最強の安全保障政策であり、専守防衛の自衛隊はその安全保障政策の三本柱の一つであるということだ さすがに用心棒という言葉は言い過ぎ出、自衛隊は自衛隊でいいと思うが、これも分かり易く説明するための表現と理解すればいいだろう。 絶対平和主義者や非武装中立を唱える社民党(社会党)シンパの人たちは異論があるかもしれない。 森村誠一氏は共産党シンパなのかもしれない。 しかし、この考えは元共産党の政策委員の一人であった松竹伸幸氏の「憲法九条の軍事戦略」(平凡社新書)の考えに通底するものである(5月12日メルマガ第339号「『憲法九条の軍事戦略』という本に共鳴する」参照) これからの護憲論争には憲法9条に合致した専守防衛の自衛隊論が欠かせない。 これこそが国防軍を創らせない最強の対抗案である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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