□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年7月9日第502号 ■ ============================================================= 無視されるプーチン大統領が北方領土を訪問するという情報 ============================================================== きのう7月8日の朝日がスクープし、きょう7月9日の毎日新聞が後追い記事で書いた。 いずれも一段の小さな記事なので見落としがちだが、この情報は重大だ。 すなわちビザなし訪問で7月7日に色丹島を訪れていた日本側訪問団にロシアの村長が語ったという。 「7月15日にプーチン大統領が国後島か色丹島へ来訪する」と。 私が注目したのは日本側代表団の中に宇山秀樹ロシア課長が同行していたということだ。そしてこの日本側訪問団とロシアの村長のやり取りを直接聞いていたというところだ。 しかもこれほど重要な情報を外務省がみずから記者会見で明らかにするのではなく、日本側訪問団の記者会見でしゃべらせている。 今後の対応について聞かれた宇山秀樹ロシア課長は、「仮定の質問への回答は差し控えたい」と逃げている(7月9日毎日)。 これを要するに今の外務省はまったく機能していないという事である。 北方領土問題に対して打つ手がないという事である。 プーチン大統領の北方領土訪問という飛びつくような情報に接しても、それをロシア側に確かめようともしない。 下手に確かめたところでプーチン大統領の北方領土訪問を止めさせる力もその意思もない。 ただひたすらプーチン大統領の北方領土訪問という情報がガセネタ出終わることを祈るしかないというのが今の外務省なのだ。 果たしてプーチン大統領は7月15日に北方領土に姿を見せるのか。 もし姿を見せたなら大問題になるだろう。日本のメディは大騒ぎをするだろう。 安倍首相は4月のプーチン大統領との首脳会談で北方領土問題について何を話してきたのかということになる。 しかし、プーチン大統領が7月15日に北方領土に姿を見せても見せなくても日本の対ソ外交が行き詰っていることには変わりはない。 北方領土問題をめぐる4月末の安倍・プーチン首脳会談の唯一最大の成果は北方領土問題の解決に向けて次官級協議を加速させることで一致したということであった。 ところがきょう4月9日の朝日新聞が書いている。 8月末に予定されている日ロ次官級会談では領土問題が進展する見通しはまるで立っていないと。 早急に開催されるはずの次官級協議が何時までたっても開催されず、日本側がせっついてやっと8月末に開催することになったというのに、その次官級協議で何の進展も見通せないという。 日本の北方領土問題外交もまた日本の一人相撲外交ということである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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