□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年7月5日第493号 ■ ============================================================= エジプトの軍事クーデターに鈍感な日本 ============================================================== 私はエジプトのムルシ政権がわずか1年でこのような形で失脚したことを残念に思う一人である。 しかし、そのようなムルシ政権を支持する私の立場は別にして、軍事クーデターはいかなる意味でも許されてはいけないと思う。 そして我々がいま目の前にしているエジプトの政変はまぎれもない軍事クーデターである。 だからこそ英国のキャメロン首相やヘーグ外相がエジプト軍の介入を「支持しない」と声明し(7月5日、朝日、読売)、トルコのダウトオール外相が「指導者が軍のクーデターで退任させられるのは受け入れられない」と強く批判した(7月5日朝日)。 米国でさえも、軍事的クーデターなどで樹立された政府への援助を法的に禁止し、だからオバマ大統領は年間150億ドルに上るエジプト軍への支援見直しを指示した(各紙) ひるがえって日本はどうか。 岸田外相は7月4日に談話を発表したのはいいが、「事態の推移を強い関心と懸念を持って注視する」、「(すべての当事者に)暴力を行使せず、最大限の自制と責任ある行動」と語ったに過ぎない。 軍事クーデターに鈍感なのは日本政府だけではない。 日本のメディアもまた同様だ。 7月5日の各紙の中で、社説を掲げて明確に軍事介入を否定したのは毎日新聞だけだ。 朝日も東京も日経も、「真の国民対話で収拾を」(朝日)、「アラブの春を本物に」(東京)、「エジプトの民主化を止めてはならない」(日経)などと、混乱の早期終始を訴えるだけだ。 読売、産経に至っては社説すら掲げない。 米国に配慮せざるを得ないというのは嘘だ。米国でさえ軍事介入を拒否している。 日本は中東には関心が薄いでは済まされない。これは中東情勢の問題にとどまらない。 軍事クーデターはいかなる意味でも許されないという認識を日本の外交も、メディアも、そして国民も、もっと強く持たなければいけない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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