□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年7月3日第487号 ■ ============================================================= 「永続敗戦論」という本とそこに書かれていない事 ============================================================== またひとつ推薦したい本が出版された。 それは白井聰という若い(1977年生まれ)政治・社会思想学者が書いた「永続敗戦論」(太田出版)という本である。 この書評を書こうと思っていた矢先に、きょう7月3日の朝日新聞がオピニオンと言うコラムで著者白井聰氏のインタビュー記事を大きく掲載した。 それを読めば彼がその著書で言いたい事が分かるが、一言で言えばこうだ。 いま目の前でわれわれが目撃している諸問題のすべては、日本が敗戦の歴史を直視してこなかった事に起因する。すなわち敗戦をなかった事にして米国の言うなりに動いていればいいという戦後体制の矛盾に起因する。その矛盾が、戦後日本の象徴たる「平和と繁栄」の破綻とともに、一挙に表面化してきたのだ。言い換えれば、その矛盾に気づき、それを克服することができないなら日本の敗戦は永久に続く事になる。 まさしく私の言う自主、自立した日本のすすめである。 しかし彼がこのインタビューでも、そしてその著書でも、語らない事がある。 それは、どうすれば日本は自主、自立できるかということである。 彼は、英語教育の強化や社内公用語を英語にする企業が増えてきた最近の動きに触れて、それにウキウキする日本はとりも直さず英語の出来ない日本の裏返しであると指摘した上で、こう続ける。 「・・・英語が下手なのは、言うべき事柄がないからですよ。独立して在るとは『言うべき言葉』を持つことにほかならない。しかし敗戦をなかったことにし、アメリカの言うなりに動いていればいいというレジームで生きている限り、自分の言葉などありません・・・」と。 その通りだと思う。 しかしそれでは本当に日本は世界に語る言葉はないのか。 あるとすればそれは何か。 この事について白井氏は何も語らない。 私は、それが憲法9条論だと思う。 私の言う憲法9条論とは、「憲法9条は素晴らしい」と念仏のように平和の大切さを繰り返すという事にとどまらない。 「憲法9条を唱える日本に対しては、米国も中国も、如何なる国も反論できない」という意味で、憲法9条を日本の最強、最大の国力として活用すべきであるという主張である。 憲法9条こそ、戦後日本の国体であり、最強の国体なのだ。 その憲法9条を変えようとするいかなる政治的動きも、日本を永久に敗戦に追いやることになる。 この事に国民は気づかなくてはならない。 参院選後の最大のテーマである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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