□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年6月27日第471号 ■ ============================================================= イランの穏健派大統領誕生を喜ばないイスラエル ============================================================== 中東情勢に疎い日本のメディアでは決して書くことは出来ないだろうと思う記事を見つけたので紹介したい。 発売中のニューズウィーク日本語版7月2日号に、「イラン『穏健派大統領』に戸惑うイスラエル」という見出しの記事があった。 イスラエルのネタニヤフ首相は「国際社会は希望的観測に基づいて(イランに対する)圧力を弱めるべきではない」と主張しているという。 このイスラエルの反応は一般的な国際社会の受け止め方とは異なる。 強硬派であるアハマディネジャド政権の下で米国・イスラエルとイランとの関係は緊張し、国際社会はそんな状況に懸念を抱いてきた。そんな中で穏健派のロウハニ大統領が、イラン国民の手で誕生した。しかも保守派候補者をすべて退け大勝した。これでイランと米国・イスラエルとの関係改善が進むと期待するのが一般的な受け止め方。 イランの大統領選挙直後の日本の報道もそう書いていた。 もっとも、イラン情勢に少しでも詳しい者なら気づいている。 米国・イスラエルとイランの関係は、イランが核開発を放棄しない限り改善する事はない。 そしていくらロウハニ大統領が穏健派であるからといって、イランが手のひらを返したように核兵器を放棄することはありえない。 青磁に対する絶対的な影響力を持っているイランの最高宗教指導者は強硬派であり、イラン国民もまた、そこまで譲歩することを許さないだろうからだ。 むしろ穏健派であるがゆえに、核問題で安易に譲歩することはできないという面もある。 だからすべては今後のロハニ大統領の核問題に対する対応次第だ。核兵器開発を進めるならば経済制裁を緩めてはいけない、そうネタニヤフ首相は言っているのだと思いがちだ。 ところがこのニュースウィークの記事が解説することはそれとは違う。 すなわち、イスラエルはこれでイランを攻撃できにくくなった、そのことに戸惑っているというのだ。 アハマディネジャド大統領のような強硬な発言ばかりしているイランは、攻撃しても国際世論の反発は小さいだろうが、穏健派大統領になったらイラン攻撃はしづらくなった、そう言っているのだ。 敵対国とは共存しない、始めにイラン攻撃ありき、というイスラエルの本性をついた見事な記事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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