□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年6月27日第470号 ■ ============================================================= 「憲法9条を堅持した自主防衛論」の構築が必要となる ============================================================== 安倍自民党政権が参院で大勝すればもとより、たとえ大勝しなくても、憲法9条改正の是非はいずれ国民が選択しなければならない一大政治課題となるに違いない。 安倍自民党政権が対米自立を目指す場合はもとより、たとえ日米同盟重視を続けたとしても、対米従属でいいのかという疑問は強まり対米自立の声大きくなるの違いない。 そして、憲法9条改正の是非をめぐる議論にしても、日米同盟の是非をめぐる議論にしても、日本の自主防衛論なくしては議論が深まらない。 日本の政治はこれまで、左翼も右翼も自主防衛論をまともに議論して来なかった。それゆえに明確な自主防衛論についての国民的合意はない。 左翼は防衛政策論そのものを危険視し、避けて来たし、右翼は日米同盟に日本の安全保障を委ねてきたゆえに自主防衛策を持たなかったのだ。 ここに憲法9条論議の不毛さがある。 憲法9条を守り、日米同盟から自立すべきだと考える者たちは、ただ単にその事を主張するだけでは不十分だ。 その目的を達成するためには、国民を説得できる自主防衛政策を構築しなければならないのだ。 これこそが私が自らに課した今後の課題であり、その目的達成のために思いを同じくする人たちと力を合わせて作業を進める事にした。 すなわち5月12日のメルマガ第339号で紹介した 「憲法九条の軍事戦略」(松竹伸幸著 平凡社新書)であり、4月23日のメルマガ第290号で紹介した「検証 官邸のイラク戦争」(柳沢協二著 岩波書店)である。 私はその後、著者の松竹氏と柳沢氏に個別に会って話し合う機会を持った。 松竹氏と柳沢氏はすでに協力関係にあることも知った。 その柳沢氏が発売中の週刊アエラ7月1日号で、その思いを語っている。 柳沢氏は私と会った時は、自分はまだ天木さんの様にはなれないと言驚くほど明確な護憲論、脱日米同盟論を語っている。 頼もしい限りだ。 人は自由になるとどんどんと自分に素直になっていく。思考が成長していく。 前置きがながくなったが、ここからがこのメルマガで読者に伝えたいことである。 私は、新聞紙上で書評を見て読みたくなり、「平和主義とは何か」(松元雅和著 中公新書)という本を読んだ。 またひとつ私は賢くなった。 私がかねてから疑問に思っていた数々の事柄に見事に答えてくれる本である。 「政治哲学で考える戦争と平和」という副題が示すように、この本は1978年生まれの若い政治哲学者が書いた本だ。 しかしそこに書かれている事柄は、トルストイ、ラッセルから始まって、カント、ガンジー、マキャベリなど古今東西の政治家、哲学者、戦略家たちの考えを紹介しながら、究極の平和主義を追及している。 安保政策と言い国防政策と言い、それを決めるのは最後は政治権力である。 しかしいかなる政策も、哲学なくしては危うく脆い。 私が目指す自主防衛政策論に、また一つ心強い味方を見つけた思いである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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