□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年6月25日第466号 ■ ============================================================= 息を飲むスノーデンのエクアドル逃亡劇 ============================================================== まるでドラマの世界を見ているような物凄い逃亡劇を我々は今目の当りにしている。 米政府による情報監視体制を暴露した元CIA職員エドワード・スノーデンのエクアドル逃亡劇の事である。 パソコン4台に詰まった極秘情報を持って逃亡したスノーデンを米国政府はなんとしてでも帰国させ、拘束しなくてはならない。 ついに米国のケリー国務長官は恫喝まがいの言葉を口にした。米国の要請を無視して逃亡に手を貸せば、その国と米国の外交関係は厄介なものになると。 すべてが公表されればオバマ政権は窮地に陥るかもしれない。それほど米国にとっては深刻な事態なのである。 この原稿を書いている25日の朝の時点では、スノーデンは香港を離れてモスクワ空港にたどりついたという。ロシアもまたスノーデンを空港から出さずにそのままロシアから出国させるという。しかしいまだ次の経由地であるキューバ向けの飛行機に搭乗していないという。 エクアドルのパティニョ外相は人権重視の重要性を強調し、スノーデン受け入れに前向きな姿勢を示唆しつつも、受け入れを認めるとまでは明言していない。 果たしてスノーデンが無事にエクアドルに亡命することでこの逃亡劇が終わるのだろうか。 私はもちろんそれを願う。しかし現実にはそう簡単に逃亡劇が私の希望通り終わるとは思わない。 もしスノーデンが亡命してしまえば米国の国際的権威は低下する。 壮絶な外交的駆け引きが水面下で行われているだろう。 逃亡劇によって米ロ関係や米中関係が「厄介な」事になれば、国際政治もまた複雑になる。 その一方でスノーデンが米国に移送されるようなことになれば国際世論の反発は米国に向かうだろう。 私はこの逃亡劇をみて、かつて映画「遠い夜明け」で見た南アフリカ共和国の有力紙デイリー・ディスパッチ紙の白人記者ドナルド・ウッズの英国への亡命劇を思い出した。 あの時は隣国レソトやカナダの協力で南アフリカ白人政権の裏をかいて無事脱出し、ウッズが亡命先の英国で南アフリカの黒人差別の現状を告発して、後のマンデラ政権実現につながった。 果たしてスノーデンの亡命が米国を変え、国際政治を変える事につながるのだろうか。 大げさに言えばそこまでの意味を持つスノーデンの逃亡劇なのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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