□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年6月11日第430号 ■ ============================================================= 米国が日本に「中国と話し合え」と命令する日が来る予感 ============================================================== 今度の日米首脳会談で話し合われたテーマの中で日本にとって最も重要なものは尖閣諸島問題であることはいうまでもないだろう。 オバマと習近平の間でどのようなやり取りが行なわれたのか。 報道を見るかぎりはこうだ。 つまりオバマが「争いをエスカレートすべきではない、外交的な対話が必要だ」と述べたのに対し、習近平が緊張緩和の必要性を認める一方で、「国家の主権と領土の保全は断固として守る」と答えたということだ。 これが事実ならこの首脳会談から何が導き出されるか。 尖閣問題では中国は絶対に譲歩はしないということをオバマはあらためて知った。 この中国の強い決意の前に、オバマはこれ以上中国に尖閣問題で譲歩することを求めても無意味だと知った。 ただでさえ米国は中国との関係を損ねてまで尖閣問題で日本の側に立つ事はない。 この中国の強い決意を知った以上、米国は尖閣問題で中国の譲歩を求めることをしないと決めたに違いない。 その一方で中国は挑発を停止し、対話を通じて適切に問題を解決したいと米国に伝えている。 これは米国が中国に求めていることだ。 その米国の要求に中国は応じたのだ。 そして米国は何よりもこれ以上尖閣問題で日中関係が悪化することを避けたいと思っている。 以上の事から何が導き出されるのか。 それは自明である。 米国はやがて日本に対し、領土問題の存在を認め、中国と対話を始めろと命令してくるに違いない。 つまり尖閣諸島の領土帰属は棚上げし、対話再開を急げと言ってくるのだ。 報道は「尖閣問題については平行線に終った」と書き、菅官房長官は「日本の立場を米国は主張してくれた」などと言う。 実態はそんなものではない。 日中対話に向けて日本包囲網が確認されたということだ。 米国に命令されれば自分の信念さえもあっさり捨てる安倍首相である。 領土問題を棚上げして対中対話を始めようと豹変することなど朝飯前である。 日本はずいぶん無駄な回り道をしたものだ。 正しいことをする事さえ米国に命令されるとはあまりにも情けない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加