□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年6月8日第424号 ■ ============================================================= TPPをめぐって日米全面対決になりそうな気配 ============================================================== もはやTPP問題は終ったと書いて、私はTPPについて書くことを封印していたが、ここに来て新しい様相が見えて来たのでどうしても書いておきたいと思って書いてみる。 それはTPP問題をめぐって日米全面戦争が起こりそうな雲行きになってきたからである。 もはやTPPのメリット、デメリットを議論してTPP参加が日本にとって国益かどうか、という段階ではない。 TPP問題は、日本に不利なことを押しつける米国の理不尽さにをどうはねつけていくかという日米間の戦いになってきた。 私がそう確信したのは米通商代表部(USTR)次期代表に指名されたフロマン大統領補佐官の6日の米議会証言を知ったからである。 きょうの各紙が一斉に書いている。 フロマン氏は次のように証言したというのだ。 「はっきりさせておくが粗悪な協定を結ぶより合意しないほうがましだ」と。 日本との交渉では妥協しないという決意表明を米国議会の前で行なったのだ。 いうまでもなく米国議会は米国企業のために日本市場をこじ開けるという強硬姿勢を貫いている。 そしてオバマ大統領の通商権限を握っている。 さらに驚くべき事に米下院の超党派230名の議員が、6日オバマ大統領にTPP交渉では為替操作に対する制裁条項を盛り込む新たなルールを設けるよう求める書簡を送ったという。 日本政府・日銀が意図的に円安誘導して輸出を後押している事に対するあからさまな圧力だ。 安倍首相が日本国民に訴える唯一、最大の目玉であるアベノミックスを許さないと言っているのだ。 そしてフロマン代表も公聴会で「為替は重要な問題だ」と迎合発言をしているという。 ここまでくればさすがに日本国民も気づくだろう。 上等だ。合意しないほうがましだと言うなら合意しないでおこうじゃないか、と。 TPPなど要らないじゃないかと。 このようなフロマン代表の発言を待つまでもなく、日本側の反TPPの声も高まる一方だ。 参院選を前にして全農や連合が反TPP議員を支持する姿勢を強めている。 ついに全農の万歳章会長は7日、外国特派員協会の記者会見で、TPPは秘密協定だと批判した(6月8日産経)。 USTRに書簡を出し、「11カ国が日本の交渉参加を承認したことは遺憾だ」と伝えたという。 どうやら7月から始まるTPP交渉に向けて日米全面戦争が始まる予感がする。 安倍政権ではこの戦争を乗り切ることはできそうもない(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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