□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年6月5日第415号 ■ ============================================================= 安倍・菅自民党政権では日中関係は悪化するばかりだ ============================================================== 中国人民解放軍の威建国副参謀長がシンガポールで開かれたアジア安保会議で「領有権棚上げ」発言をしたのは6月2日だった。これを3日の各紙が一斉に報じた。 それに対しすかさず菅義偉官房長官が3日の記者会見で、日中間には領土問題は存在しないという原則論を振りかざして否定的に応じた。 このやり取りを見た読者の一人から、折角話し合いのきっかけがつかめそうなチャンスをみずから失うようなこの菅官房長官の発言をどう思うか、是非コメントを聞かせてほしいという投稿を受けた。 投稿を受けるまでもなく私は書こうと思っていた。 日本が中国との関係改善をぶち壊したいのならいざ知らず、尖閣問題を現実的に解決して日中関係を打開したいと思うなら千載一遇のチャンスをみずからなくしたも同然だ。中国軍幹部の発言を駆け引きとか、揺さぶりだとか一部のメディアは書いているがそれは誤った解釈であり、中国側は一貫して領土問題の存在さえ日本が認めれば、そこから話し合いの余地が出てくると言い続けて来た。対話を拒んでいるのは「領土問題は存在しない」という原則論を繰り返す日本政府の側にある。領土問題を認めることと、領有権を譲歩する事とはまったく違う。領土権で譲歩することなく日中関係を維持、発展させていく、それが棚上げであり、日中の先人政治家たちの叡知だったのだ。それを日本側からぶち壊そうとしている安倍政権は、国益に反する政権だ。菅官房長官は影の総理などとおだて上げられているが、とんでもない外交センスの欠如した政治家だ。さもなければ外務官僚に言いなりになっている凡庸な政治家だ、と。 これは私の勝手な意見ではない。 同期の宮本雄二元駐中国大使でさえ、大使を辞めた後の新聞インタビューで語っていた。 「領土問題は存在しない」という原則論を言い続けて来たことで消耗させられた。疑問を抱きながらそう発言してきたことを反省している、と。 安倍・菅政権が続く限り日中関係は悪化するばかりだ。 そう思っていたら日中関係改善をさらに難しくさせる野中発言が飛び込んできた。 この野中発言のマイナス効果については次のメルマガで書く事にする(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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