□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年6月1日第398号 ■ ============================================================= TPP中国参加の衝撃 ============================================================== きょう6月1日の読売新聞にリーチャード・アーミテージ元米国務副長官のインタビュー記事が掲載されている。 その中で彼は従軍慰安婦をめぐる日本の政治家の発言が韓国や米国で反発を招いていることについて聞かれて次のように語っている。 「・・・こうした発言は中国を利する。中国はアジアや欧州諸国に対し『日本がポツダム宣言を覆そうとしている』と触れ回っている。そうした外交宣伝が正しいかのように見えてしまう。模範的な人権国家としての日本の評判も傷つく・・・」 これには笑ってしまった。 アーミテージは間違いなく中国を前にしてはこう言っているに違いない。 「戦後レジームをチェンジすると言いふらしている日本には迷惑させられる。米国はそんな日本を決して許さないから安心しろ」と。 これが米国のダブルスタンダードの真骨頂だ。 アーミテージがそう言っているかどうかは勿論私の推測だ。 しかし私がこの耳で確かめた紛れもない米国のダブルスタンダードぶりがある。 それは1990年代に日米外交の最大の問題となったマレーシアのマハティール大統領が唱えた「東アジア経済共同体」構想をめぐる米国のダブルスタンダーぶりである。 あの時米国は、米国の入らない東アジア経済共同体など絶対に認められない。そういって、自らは沈黙を守りながら、日本に対して「潰せ」と命令した。 その米国は日本のいないところではこう言っていたというのだ。 「米国は東アジアが経済共同体をつくること自体には何の反対もない。その中で日本が指導的な立場に立つ事が危険だ空、日本を入れることに反対するのだ」と。 かつての「ビン乃蓋」発言と同じだ。 日本の軍国主義復活を米国は許さないといってアジアの味方づらをするのである。 それを聞いたマハティール首相は「米国の日本人差別は度し難い」と側近に漏らしたという事をその側近から私は聞いたのだ。 さて前置きが長くなった。 この米国のダブルスタンダード振りの最新版をわれわれは今まさしく目の当たりにすることになった。 すなわちTPPの中国参加問題が突然急浮上してきた。 きょうの朝日と毎日が一面トップで報じ、他紙が小さく報じている。 その記事の中で私が注目したのは、アメリカ政府が中国に参加を働きかけていたと、中国側が明らかにしているところだ。 これが事実ならば米国は日本を裏切ったことになる。 TPPが中国包囲網であると言っていたのは米国ではなかったか。 それを真に受けて日本政府はそれをTPP参加の売りにして来た。 メディアもまたその日本政府の説明を受け売りしてさんざん書きたてた。 TPPに参加しない選択はないと。 ところがそれが真っ赤な嘘だったことになる。 あるいは米国は豹変してはしごを外したことになる。 今のところ米国はその報道の真偽について沈黙を守っているがやがて明らかにされるだろう。 この中国の暴露に米国が激怒しないとすれば、中国側の報道は正しいことになる。 米国の日本に対するダブルスタンダーの動かしがたい証拠となる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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