□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年5月31日第397号 ■ ============================================================= 日韓関係の悪化は政治的リーダーシップでこそ解決できる ============================================================== 日中関係がちょっとやそっとでは改善されないほど悪化している事は明らかだが、日韓関係がこれほどまでに悪化しているとは思わなかった。 5月30日の朝日新聞「社説 余滴」で、ついこの前まで5年間の韓国勤務を終えて帰国した箱田哲也という記者(国際社説担当)が書いていた。 いまの日韓関係は、私が直接取材にかかわった中でも最悪に近い状態である、と。 なぜここまで悪化したのかを、ソウルでも東京に戻ってからも考えてきたが、問題の根は深いと。 日本政府は明らかに朴槿恵氏の大統領選当選を望んでいたし、新政権の外相もお互いの新政権の下でギクシャクした日韓関係を改善したいと言っていた、それなのに何故ここまで悪化してしまったのかと、自問自答しているのだ。 実は私は日韓の新政権の下では、野田・李明博時代に悪化した日韓関係は良くなるのではないかと次のように書いた覚えがある。 つまり安倍首相の祖父である岸首相と朴槿恵大統領の父である朴正煕大統領は、60年代に黒い闇でつながっていた。 その闇のよしみがあるからこそ決定的な悪化関係にはならないだろうと推測したのだ。 おそらく安倍首相はそんな関係を知らず、朴槿恵大統領は知っているからこそ、韓国国民の手前、日本に甘い顔をできない面があるのだろう。 それにしても日韓関係は悪化の一途だ。 きょう5月31日の読売新聞が書いている。 6月1日にシンガポールで開かれる「アジア安全保障会議」にあわせて「日米韓防衛相会議」は行うが、日韓防衛相会談は予定していない、と韓国国防省が5月30日発表したらしい。 ここまで日本を忌避する韓国には、明らかに日本を国際的に弱小化させようとする外交戦略があると思う。 果たして日韓関係は今後どのようにすれば改善の方向に行くのだろうか。 箱田記者はこう書いている。 「私はこれ(相互不信からますます悪化する日韓関係)を打開できるのは、深遠な外交戦略でも、首脳の強力なリーダーシップでもないと思う」と。 「必要なのは、互いへのほんの少しの思いやり」だと。 そうだろうか。 私はそうは思わない。 そんな生易しいものではないと思う。 日韓関係がここまで悪化した最大の理由は安倍首相の間違った歴史認識からくる日本の外交の稚拙さにあるのだ。 日韓関係の改善は、日中関係の改善と同様に、すべからく安倍首相が正しく外交転換できるかどうかというリーダーシップの問題である。 それは単に道義的な必要性からだけではない。 外交戦略的にもそうすべきなのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加