□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年5月31日第396号 ■ ============================================================= 福島県民を分裂させる為政者の罪深さははかりしれない ============================================================== 頭ではわかっていたつもりだったが、ここまで深刻だとは思わなかった。 5月30日の毎日新聞に町田徳丈記者の「記者の目」という渾身のレポートがある。 その記事は一言で言えばこうだ。 福島の放射線被ばく避難住民は福島県内で比較的安全ないわき市へ避難が集中する。 人口増加に追いつかないいわき市は、混雑、住宅不足、ゴミだしや交通マナーの問題などが起きて、それらマイナスの現象が避難民流入と結び付けられ、いわき市民の不満が高まり、避難民とのあつれきが高まる一方だという。 町田記者は現地でそれを肌で感じたが故に、いわき市の住民に同情し、しかしだからと言って避難民を責める事はできず、胸が痛むと書いている。 一言でかいてしまえばこういうことだが、そこにある葛藤は、われわれが想像出来ないほどつらく悲しいものに違いない。 同じ福島県民でありながら、そして原発被害に何の責任もない福島県民が、なぜかくも分裂、敵対しなければならないのか。 それは為政者の無策の一言に尽きる。 無能な政治家や官僚がつくる無責任な政策に従わざるを得ない福島県の知事や首長の覚悟不足があるからだ。 考えて見ると分裂させられているのは福島県民だけではない。 沖縄がそうだ。沖縄県民が分裂し、沖縄と本土が分裂させられている。 原発問題で、あるいは憲法問題で、あるいは歴史認識で、国民が分裂してしまっているがごとくだ。 意見が異なることはいい。 しかしいまの日本国民の分裂は、もはや異なる考えを持つ相手に対しては、聞く耳を持たないような余裕のない対立になってしまっているかのようだ。 いつからこんな日本になってしまったのか。 なぜ日本国民はこれほどまでに寛容を忘れてしまったのか。 様々な原因があるのだろう。 しかしひとつだけはっきりしていることは、この国の為政者たちが、すなわち政治家や官僚たちが、国民の事を忘れ、自らの生き残りをかけて非難の応酬になっているということだ。 そしてこの国のメディアが、相手を罵り合う事をあおりたてるようになり下ったからだ。 我々はそろそろ気づかなければならない時に来ているのではないか。 平和でゆとりのある生活を皆ができるような日本を取り戻すために、皆でそれを考え、行動に移す時が来ているのではないか、と。 それは、「いつか」とか「そのうち」とかではない。「いま」なのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加