□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年5月28日第387号 ■ ============================================================== 慰安婦問題の騒ぎで隠された日本の外交不在 ============================================================== 橋下発言の馬鹿騒ぎほど国益を損じるものはない。 これは外交問題ではなくこよなく内政問題である。 しかも非建設的な日本の一人相撲だ。 その裏で重要な出来事が見過ごされている。 中国の監視船が尖閣諸島沖の領海を侵犯したという。 接続水域ではない。領海である。 接近したのではない。侵犯したのだ。 とんでもないことである。 しかしこれを大きく報じるメディアはない。 日本政府は何をしたか。 杉山外務省アジア大洋州局長が中国の駐日公使に電話で抗議したと5月27日の日経新聞が一段の小さな記事で報じている。 もはや尖閣領土はあきらめたも同然だ。 中国の李克強首相が欧州を訪問し強気の外交を展開している。 スイスとFTAを結び、メルケル首相にEUの対中反ダンピング関税を取り止めるように迫った。 極めつけはドイツにおける日本に対するポツダム宣言違反発言である。 その一方で韓国の外相は27日の記者会見で6月の末に米中韓戦略対話を初めて開催する方向で調整していることを明らかにした(5月28日毎日)。 それに対して日本はどうか。 本来ならばこの時機には日中韓首脳会談が行なわれているべきはずなのに、それを断られて、急遽どうでもいいミャンマー訪問を安倍首相はしている。 慰安婦問題については橋下氏に丸投げして逃げた。 米中韓が日本はずしをしているのではない。 日本の外交がやるべき事をやっていないだけである。 やるべき外交が困難だからといって何もせず、ODAをばら撒いて商談外交に奔走する。 こんな事は誰でも出来ることだ。 いまの日本には本当に外交というものがなくなってしまった(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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