□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年5月21日第363号 ■ ============================================================== 「拉致問題の解決」に決意を見せる安倍首相を本気で応援したい ============================================================== 飯島訪朝から始まった拉致問題解決に向けての安倍政権の動きについて、私は評論家よろしく褒め殺して来た。やれるものならやってみろと突き離して見てきた。 しかし、拉致問題は日本が解決しなければならない問題である、米国に頼っては解決出来ない、自分の手で解決する、自分が総理になったのはそのためだ、と言わんばかりの発言を国会で繰り返す安倍首相を見ているうちに、稲妻に撃たれたような衝撃を覚えるようになった。元外交官としての血が騒ぎはじめた。 ひょっとして安倍首相は本気かもしれない。 何よりも、その言葉こそ、私が安倍首相に投げかけてきた言葉だ。 そうなのだ。核・ミサイル問題は6カ国協議に任せておけばいいのだ。米国と中国に任せておけばいい。 しかし拉致問題は、核・ミサイル問題と切り離し、日本が自らの手で解決すべき問題である。 日朝二国間の過去の清算と同時に解決しなければならない問題なのである。 おりから米国はそんな安倍首相の対北朝鮮外交に警戒感をエスカレートしている。 デービース特別代表ごときが、拉致問題は核・ミサイル問題と包括して解決されなければならないと命令するのを見て、そんな米国の注文をさりげなくかわし、国益を優先する自主外交を貫いて欲しいと安倍首相にエールを送りたくなった。 拉致問題の解決は安倍首相にとって政治生命を賭けた最大の外交になるのではないか。 日本の国益のために、米国の反対を押し切って自主外交を貫くはじめての外交になるのではないか。 そうしなくてはならない。そうあって欲しい。 そう私は期待して安倍首相を本気で応援したい。 安倍首相には次の戦略を持ってもらいたい。 拉致問題解決の3原則を軌道修正し、「真相究明と拉致被害者全員の救済」に焦点をしぼるのだ。 南アフリカのマンデラに習って「和解」の気持ちで過去の罪を問わないのだ。 拉致問題の全面解決を日朝国交正常化の前提にするのではなく、日朝国交正常化の後に、過去の清算と引きかえに、時間をかけて行なう、その事の重要性に気づいてもらいたい。 それをあらたな平壌宣言にして国交正常化を急ぐのだ。 その原則的合意を得るためにみずから金正恩と会って首脳会談を行なうのだ。 それは左翼政権ではできない。 民主党政権でもできない。 いや自民党政権でさえも出来なかったことだ。あの小泉首相でさえできなかった。 しかし安倍首相は右翼の国家主義者だ。侵略戦争を否定する歴史認識を持つ首相だ。 国民の7割の支持率を誇る首相だ。 その首相だからこそできるのだ。 安倍首相が、拉致問題の解決と日朝国交正常化を一括して話し合い、過去の植民地支配の謝罪と補償を行なうから、拉致の全貌を明らかにせよと北朝鮮に迫れるのだ。 本物の外交ができるのである。 北朝鮮は、飯島訪朝の後でミサイルを発射を繰り返し、日本の過去の侵略と植民地支配について無条件の謝罪と賠償を要求して来た。 それにまともに怒ってはいけない。それは北朝鮮のラブコールなのだ。 日本が誠意を見せれば話し合いに応じると言っているのだ。 北朝鮮は日本との国交正常化を望んでいるのである。日本の援助を望んでいるのである。 日本は米国とちがって体制を脅かす危険はない。 戦前の日本は欧米と一緒になって帝国主義の日本であったが戦後は世界一平和な国になった。 米国と一緒になって体制崩壊に手を貸し始めるような中国ではない。 近親憎悪から逃れられない韓国とは違う。 北朝鮮にとって一番期待できるのが日本であるのだ。 その日本の右翼政権が日朝国交正常化交渉に踏み切るなら、北朝鮮は応じる。 失敗をおそれる必要はない。 それで北朝鮮が誠意を見せないようであれば北朝鮮が悪いのだ。 そんな北朝鮮は米国、中国の手で体制崩壊されるだけである。 そして北朝鮮の体制崩壊はすべての国にとって不幸なことなのだ。 米韓は、核・ミサイルで制裁を強化しようとしている時に、結束を乱すようなことをするなと反発する。 しかしそれは口実だ。 北朝鮮との国交正常化を日本が先行する事を警戒しているのだ。 安倍首相は堂々と反論すればいい。 日本が北朝鮮と国交正常化を実現できれば、核・ミサイルに対する日本の影響力もまた高まる。6カ国協議の進展にも役立つ。北朝鮮の核・ミサイルに対する最強の抑止力になる、と。 アベノミックスもいい。日米同盟を重視するのもいい。領土問題も大切だ。日中関係の改善も急ぐべきだ。改憲をしたければすればいい。 しかし北朝鮮との国交正常化こそ最重要の外交課題だ。 そしてそれは安倍首相しかできないのだ。 そして北朝鮮との国交正常化が実現出来たとき、日米関係も日中関係も日韓関係も、改憲問題も、歴史認識問題も、すべて正しく解決できるのである。 日本外交を異次元に導くことになる。 文字通り歴史に残る首相になる。 安倍首相には拉致問題の解決に政治生命をかけてもらいたい。 正しく日朝国交正常化を実現してもらいたい(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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