□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年5月10日第334号 ■ ============================================================== 怒るべき時は激しく、正しく、怒らなければならない ============================================================== 中国共産党機関紙の人民日報が沖縄の日本帰属をめぐる正統性を疑問視する論文を掲載したという。 これがもし沖縄の領有権を中国が主張しようとする意図から来ているものであればとんでもない主張である。 よしんばそうでなくても、尖閣諸島の領有権をめぐって日中関係が行き詰まっている時に、あらたな対立を生じさせるようなこのような論文掲載は大きな間違いだ。 明らかな中国側の勇み足である。 そこで思い出すのが李明博前韓国大統領の天皇に謝罪を求める発言である。 あの時は竹島領土問題や慰安婦問題などで日本が韓国から激しく批判されていた時であったが、それに関連して天皇が韓国に来たければ謝罪してからにしろ、などと韓国の大統領が発言したことは明らか李明博大統領の行き過ぎ発言だった。 間髪を入れずに日本政府は正しく、強く抗議すべきだと当時私は主張した。 そうすることによって竹島や慰安婦問題についての首脳同士の話し合いを再開するきっかけをつかめと唱えた。 残念ながら野田首相はそうはしなかった。 今回の人民日報の沖縄の日本帰属疑義については、あの時の天皇謝罪要求暴言にも匹敵する中国側の暴論である。 安倍首相は間髪を入れずに強い怒りを正しく中国側に示すべきである。 中国の敵失をとらえて、この機会に尖閣を含む日中の領土問題について早急に首脳協議を申し入れ得るべきなのである。 ところがきょう5月10日の朝日新聞によれば安倍首相の対応はこうだ。 すなわち5月9日夜、知人の長谷川三千子・埼玉大名誉教授と食事をし、その場で次のように述べたと言う。 「『中国はこんなことを言っている』とどんどん世界に発信しないといけない」 右翼の「おともだち」ばかりを相手にしてうさをはらしている場合ではない。 いくら菅官房長官が9日の記者会見で「(論文の内容が)中国政府の立場なら断じて受け入れられない」と述べて外交ルートを通じて中国側に厳重に抗議したと釈明しても、中国外務省の副報道官ごときに「日本の抗議は受け入れられない」と一蹴されて終わりだ。 日本は怒る時は激しく、正しく、怒らなければならない。 首相自らがそれを世界に発信しなければならない。 それが出来ないようでは日本は失い続けるだろう(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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