□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年5月8日第329号 ■ ============================================================== 「河野談話見直し」をめぐる安倍政権の迷走を笑う ============================================================== はじめに断っておくが、私は歴史認識に関する安倍政権の姿勢は、日本を国際的孤児に追いやる一大過誤であると厳しく批判する一人である。 そしてその歴史認識の中でも従軍慰安婦を否定する安倍首相の姿勢は最悪であると考える。 だから安倍首相が「河野談話」の見直し発言を撤回するならそれを歓迎する。 それにしても、米国に文句を言われるたびにここまで歴史認識をめぐる発言で迷走する安倍首相は一国の首相としてあまりにも情けないと思う。 自らの信念など何もない政治家に違いない。 とうとう菅官房長官は5月7日の記者会見で河野談話の見直しをするなどと言った覚えはないと全面否定した。 これは明らかにシーファー前米駐日大使の発言を意識した発言だ。 すなわちシーファー前駐日大使はワシントン市内で5月3日に開かれた講演の中で「慰安婦問題は別だ。いかなる正当化もできない」と語った。 それを5月5日の日経新聞が報じた(5月5日メルマガ第323号参照) わずか3日後にそれまでの態度を一変させたのである。 ものすごいスピードの速さだ。 もっとも、このような安倍首相の慰安婦問題に関する発言の迷走は今に始まったわけではない。 昨年暮れの政権奪取前には安倍氏はさんざん慰安婦問題はでっちあげだと言ってきた。 そして政権を取り返し、首相になった新年早々には、過去の談話をすぐにでも見直すと菅官房長官は記者会見で公言した。 それが米国の批判にあって、迷走する。 河野談話は間違いだが村山談話は踏襲する、いや未来志向の新たな談話を発表する、見直しは今すぐに行うのではなく戦後70年の節目になる2015年に「安倍首相談話」として発表する、などと変転していった。 そして5月7日の菅官房長官の記者会見発言である。 「(河野談話について)見直しを含めて検討という内容を述べたことはなかった。安倍政権としては、政治問題、外交問題にさせるべきではないというのが基本的な考え方だ」 だったら稲田、新藤、下村などといった連中を閣僚から外したらどうか。 閣外不一致でそのうち必ず問題を起こすことは明らかだ。 その時、米国から怒られて変えるようでは、それこそ米国がつくった内閣になる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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