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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「北方領土面積2等分割言及」報道のめくらまし 
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年5月2日第314号 ■   ==============================================================     「北方領土面積二等分割言及」報道のめくらまし       ==============================================================  いくらこんどの日ロ首脳会談で北方領土問題が不毛に終ったとしても、このごまかしはないだろう。  日ロ首脳会談において「プーチン大統領が面積二等分割方式に言及していた!」、という報道のことである。  4月30日のテレビが流し、5月1日の朝日、毎日、東京が書き、そして今日5月2日の読売が後追い記事を書いている。  しかし、その記事の内容は摩訶不思議だ。  プーチン大統領が4月29日の安倍首相との会談で、領土問題に関して面積を半々に分け合う二島分割方式に言及して話を切り出したという。  しかし、これは過去にロシアが中国やノルウェーと国境線を画定した例を引用しただけで、北方領土問題に関して言及したものではない、ましてや提案ではない、という。  安倍首相はこのプーチン大統領の発言の真意を測りかねているという。  これが報道の概要だ。  なぜこのような馬鹿げた首脳会談の内幕をメディアが判で押したように一斉に報道するのか。  それは「日本政府関係者」がメディアにしゃべったからだ。メディアとしては書かざるを得ない。  それではなぜ「日本政府関係者」がこのような無意味な内幕を漏らしたのか。  それは北方領土問題について何の進展もなかった事を誤魔化すために目新しい発言がプーチン大統領の口から出たという事を書かせることによって国民の注目を引き付けるためだ。  よく読むとそれがプーチン大統領の前向きな発言どころか、北方領土は返さないというメッセージであるのに、あたかも新提案のような印象を与えるためのゴマカシなのである。  しかも分割提案がプーチン大統領から出された事について、それがうまく行かなくても言い訳が出来る。  実際のところはロシアは分割返還どころかびた一文返還しないのに、日本は4島一括返還を求めているから、分割方式という譲歩が仮にプーチン大統領から提案されても日本は直ちにそれに乗れない、と断ったといえばいいのだ。  安倍外交はよくやっているというめくらましである。  それにしてもこのような見え透いた情報操作に加担するこの国のメディアとは何だろう。  4月30日夜のテレ朝「報道ステーション」で古舘伊知郎がやたらに繰り返し、念押ししていたのが印象的だった。  「いいですか、これは北方領土問題について言っているのではないのですよ。プーチン大統領の提案ではないのですよ」、と。  嘘を報道して視聴者を惑わしてはいけないという良心のなせる発言か、それとも嘘をついているのではないというアリバイづくりなのか。  彼の表情からは、それはわからなかった(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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