□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年5月1日第313号 ■ ============================================================== イスラエルの核に目をつむる欺瞞に公然と反対したエジプト ============================================================== 「中東の春」のその後についてはすっかり評価が落ちた。 独裁政権を倒したまではいいが、その後、どの国も政権が安定せず混迷の極みだからだ。 あのエジプトのモルシ政権でさえ国民の支持を失いつつある。 しかし少なくともパレスチナ問題に限っては、私は「中東の春」の意義は大きいと思っている。 中東の春は米国・イスラエルの誤った中東政策に大きな脅威を与えるようになった。 その事を証明する記事をきょう5月1日の読売新聞に見つけた。 ジュネーブ発石黒穣記者が次のように報じている。 すなわちジュネーブで開かれている核拡散防止条約(NPT)再検討会議第2回準備委員会で4月29日、エジプト代表団が会議をボイコットするという異例の事件が起きたという。 注目すべきはその理由である。 エジプトは、中東非核化地帯構想の実現で進展がない限り、NPTの下での核不拡散体制強化の取り組みは無意味だとして、会議を退席したという。 これは米国、イスラエルのダブルスタンダードに対する痛烈な抗議である。 核不拡散というならば中東非核化構想実現を誰もが否定できない。 しかしその構想を話し合う国際会議が2012年に開催されることが2010年の再検討会議で採択された行動計画に明記されていたにも関わらず、イスラエルとそのイスラエルに配慮する米国の反対で延期されメドが立っていない。 国際会議が開催されればイスラエルが非難の矢面に立たされるからだ。 ふざけた話である。 そんなイスラエルや米国の欺瞞を変更させないかぎり核不拡散防止条約会議など無意味だと世界に公言したのである。 一大痛快事だ。 こんな事は対米従属のムバラク政権下のエジプトでは考えられなかった事だ。 ムルシ政権もムバラク政権と同じくエジプトの国民を満足させられない非民主的政権かも知れない。 しかし、少なくとも今のエジプトは米国、イスラエルのダブルスタンダードに対しては黙認しない。 そのことだけでも「中東の春」は大きな意義があったのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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