□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年4月15日第266号 ■ ============================================================== 民主党の事業仕分けを褒めすぎる朝日新聞の原真人編集委員 ============================================================== 安倍首相と手を握ったはずの朝日新聞であるが、それでも朝日の記事の中には民主党時代を懐かしむような記事を時々見かける。 やはり朝日と安倍政権は肌が合わないのだろうか。 それとも高支持率に気をよくしてどんどんと有頂天になりつつある安倍首相に警戒感を抱き始めたのだろうか。 これから書く記事もその一つである。 昨日4月14日の朝日の「波聞風問(はもんふうもん)」というコラムで原真人編集委員が「民主党政権の大いなる遺産」と題して要旨次のように書いていた。 すなわち「2位じゃ、だめなんでしょうか」と言って批判をされたレンホウ議員だったけれど、あの発言の裏には官僚と闘ったレンホウ議員の苦労が隠されている。すなわち巨額の税金をつぎ込んで巨大スパコンを開発するのは誰のためか、何のためか、と事前審査(つまり国民には知らされない役所とのやりとり)でいくら説明を求めても、官僚の答弁は判で押したように「世界一の研究には世界一の装置を」、「国民に夢を与える」などと人を馬鹿にしたような返答しか返って来なかった。そこで国民の見ている前で再説明を求めたという背景があったのだ、と。 そして原真人編集委員は、仕分けの生みの親である「シンクタンク構想日本」代表の加藤秀樹氏の言葉を引用し、民主党の最大の成果は国民に対し予算が見えるようにしたことだ、と書いている。 そして、安倍自民党政権は民主党政権の行政事業レビューは引き継ぐといってる、どこまでそれができるのか、国民は監視の手を緩めてはならない、と結んでいる。 安倍自民党政権になって、事業仕分けが正しく行なわれるかどうかは疑わしい。 だから国民は監視の手を緩めてはならないという原真人編集委員の言葉もその通りだ。 しかしレンホウ議員に象徴される民主党の事業仕分けは、「大いなる遺産」と呼べるほど立派なものであっただろうか。 奇しくも4月14日の産経新聞は、日本が購入を決めたF35次期戦闘機の価格が、米国の新年度予算では日本が予算計上した1機あたり約102億円から、約189億円に増額された、と報じている。 こんないい加減な予算についてレンホウ議員は事業仕分けで厳しく追及しなかったのだろうか。 そう思ってハタと気づいた。 そういえばレンホウ議員は思いやり予算とか国防予算などははじめから事業仕分けの対象にはならないと言っていた。 つまり民主党政権は、本当に仕分けしなければならない政治的な予算については、はじめから事業仕分けする気がなかったのだ。 それは、とりも直さず民主党政権が官僚支配を打ち破ることが出来ず、途中から官僚の言いなりになってしまった事を意味している。 民主党政権下で行なわれたレンホウ議員の事業仕分けを「民主党政権の大いなる遺産」と言うのは明らかに褒めすぎである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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