□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　　天木直人のメールマガジン２０１２年１０月１日第７３３号
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　　第３次野田内閣改造に見る野田民主党政権のやりたい放題

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　野田首相が記者会見を開いて今度の内閣改造を自画自賛しようとも、
もはやそのデタラメ振りは誰の目にも明らかだ。

　やがて消滅する民主党政権を見越して皆に大臣職をばらまいている。

　それを象徴するのが田中真紀子氏の入閣だ。民主党代表選で野田再選
に貢献した論功行賞だという。田中角栄の娘を使って対中関係改善を狙
うという。笑止だ。

　しかし田中大臣の場合は笑って済ませられる。

　怒らなければならないのは安住大臣を選挙対策の幹事長代行に逃がした
ことだ。

　野田首相の最大の誤りは消費税増税の強行である。そしてその一方で
復興予算を膨らませ、それを官僚復権に利用させたことである。

　その二つをやったのが安住財務大臣だった。

　きょう発売の週刊現代１０月１３日号「ドクターＺは知っている」が書い
ている。安住淳財務相が交代直前に次のように言って馬脚をあらわした、と。

　「概算は青天井」
　「大きくなるのはしょうがない」
　「水膨れだというのはおかしいんです」と。

　来年度の概算要求が過去最高の１０２兆円になったことに対する批判に
答えた記者会見での言葉であるという。

　それで復興が進んだのならまだいい。しかし被災地には資金は十分に行き
届いていないのだ。

　復興予算のでたらめぶりは明らかだ。たとえば９月９日のＮＨＫスペシャル
では復興予算１９兆円のうち４分の一ほどが復興以外に使われていた事を
告発した。

　国民が増税を許すのはそれが大震災の復興に使われると思うからだ。その
国民をだまして予算の徴収と無駄遣いを官僚にやりたい放題させた張本人が
安住財務大臣だったのだ。

　週刊現代のその記事はこう書いている。

　官僚にとってもはや今の民主党政権を手玉にとることは朝飯前。政権末期
の民主党は政権を握っている今こそ予算（税金）をばらまき選挙対策を行う
しかない。その弱み知っている官僚たちは千載一遇とばかり復興予算を大盤
振る舞いして権限拡大を狙う。復興以外の予算が増えるのは当然だ。

　しかしそれらが十分に復興に回されないのも当然だ。官僚支配が復活した
からだ。

　安住財務大臣は今度の内閣改造で幹事長代行になった。どんな概算要求に
なっても知った事ではない。次の選挙では「予算は自分がつけた」と言える
ほうが選挙にはいい。だから「概算要求は青天井がいい」といったのだ。

　そしていま安住氏は選挙を担当する幹事長代行に逃げた。

　その安住氏は、やはり週刊現代の別のところで、財務官僚にこう評価されて
いると書かれている。

　「本当によくやってくれた。安住さんは知識がないから、こちらが説明する
こと、やることを全部まるごと信じてくれたし、何でもいう事を聞いてくれた。
バカはバカでも忠実なバカだから」（財務官僚）

　腹立たしいこと極まりないが、これが野田民主党政権が長続きする理由なの
である。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了

　お知らせ

　以下の通り天木直人ＶＳ田母神俊雄　特別討論会が開かれますので案内します

　尖閣問題が日本外交を揺さぶっているおりから単身で右翼論陣の中に乗り込ん
 で自説を展開してきます。

　１０月６日（土）　午後１時半ー４時半（開演１時）

　場所　文京区民センター３階（後楽園下車）　３－Ａ会議室

　問い合わせ　士気の会　千田（せんだ）　０９０－３４５０－１９５１
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　



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