□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年9月19日第673号 ■ ============================================================== パネッタ米国防長官の日本立ち寄りを要請した日本政府 ============================================================== パネッタ米国防長官が訪日して玄葉外相や森本防衛相と協議した。 誰もがオスプレイ問題について日本側と話し合うための来日だと 思うだろう。 私もそう思った。 ところが私は9月18日の毎日新聞の記事の中に次のようなくだり を見つけて驚いた。 すなわち「強固な関係をアピール」という見出しで書かれたその記事 は次のように書いていた。 「・・・パネッタ長官は米国から直接中国を訪問する予定だったが、 日本側が立ち寄りを要請した・・・」 なんという事だ。 もし日本政府が要請をしなければパネッタ米国務長官は日本に来る つもりはなかったというのだ。 オスプレイの予定通りの飛行開始は当然視していたのだ。 あれほど日本国民が反対しているオスプレイ配備は米国から見れば 当然なのだ。 安全性の確認も米国が安全だと言っているのだから日本と協議などし なくてもいいということだ。 アリバイづくりの協議は官僚に任せておけばでいいと言うわけだ。 米国にとっては中国との話し合いのほうがはるかに重要なのだ。 そんな日本軽視の米国でも、その意向に見事に従うかのように野田民主 党政権はきょう9月19日、尖閣問題のドサクサにまぎれてあっさりと オスプレイ安全宣言をするという。 玄葉外相と森本防衛相がそろって表明するという。 各紙がこれを今日9月19日の紙面で一斉に報じている。 尖閣問題でまったく無能をさらしている玄葉、森本両大臣がオスプレイ の運行だけはいやに政治決断がはやい。 何もかも国民の声を無視した倒錯したこの国の外交・安保政策のなせる 業である。 対米従属外交の成れの果てである。 メディアが書かなくても私はそれを書き続ける。 了 ─────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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