□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年7月27日第573号 ■ ============================================================== 金総書記の元専属料理人藤本建二氏の訪朝から目を話すな ============================================================== 7月21日の各紙は藤本建二という元金総書記の訪朝を小さく報じて いた。 しかしこれは極めて注目すべき報道である。 元金総書記の料理人であったという藤本建二氏はメディアにたびたび 登場して北朝鮮事情を解説していた。 それは日本の北朝鮮専門家が語る話よりはるかに興味深いものだ。 なにしろ金総書記にもっとも近いところにいた人物だ。その情報が額面 通りであれば、わが国の対北朝鮮政策にとって参考になる超一級の情報だ。 はたして日本政府はこれまで彼をどのように活用してきたのであろうか。 そして今度の藤本氏の突然の訪朝ニュースだ。 周知のように金正恩体制になってからの北朝鮮については次々と新たな 動きを見せている。 それに対して専門家たちは様々な事を語っているがどれも確たるものは ない。 日本政府が十分な情報を有しているとも思えず、野田民主党政権が北 朝鮮についてにあたらな人脈を構築しているはずも無い。 だとすればこの藤本元料理人の訪朝を日本政府のカードとして使わない 手はない。 誰もがそう思って当然だ。 ところがこの藤本氏の訪朝に対するメディアの反応は鈍い。 そう思っていたら、元NHKアナウンサーの池上彰氏が7月27日の朝日 新聞「池上彰の新聞ななめ読み」で書いていた。 ベタ記事から重要な兆候をつかめ、と。 そして金正日氏の元料理人の訪朝のベタ記事には驚いたと書いている。 金正恩第一書記は藤本元料理人に会って、何を告げようというのでしょう か、と。 最近の数々の動きから見て金正恩体制の下で何かが起きているらしいこと はわかります、と。 そして毎日新聞7月18日の夕刊の記事を引用して、北朝鮮では政治犯 や思想犯が処罰されるときは家族も一緒に摘発されてしまうのですが、 金正恩第一書記がこの連座の適用を減らすように指示してたことは注目です、 と池上氏は書いている。 明らかに藤本氏が家族を北朝鮮に残していることを意識しての書き方だ。 この池上彰氏の売りは誰もが知っている公開情報をわかりやすく解説する ことだ。 この当たり前の事を、そんなことは誰も知っているといわんばかりに メディアや専門家は言わない、報じない。 しかし当たり前の中に真実を認める勇気そこ重要なのである。 藤本氏は7月21日の産経新聞紙上で次のように述べていた。 「金正恩大将に招待されたので、断るわけにはいかない。(現地にいる) 家族に会いたい」 「(北朝鮮を)悪く言ったことはなく、不利にはならない」 果たして藤本氏は8月上旬に帰国するのだろうか。 帰国して何を語るのだろうか。 それよりも何よりも日本政府は藤本氏と密かに通じて北朝鮮外交の打開を 模索しようとしているのだろうか。 メディアはその情報をつかんでいるのだろうか。 もし日本政府が藤本氏の訪朝に対し、なんらの関心を示さずに、藤本氏の 出国に際し藤本氏と何の連絡を取っていないとしたら外交の怠慢だ。 もし日本のメディアが藤本氏の訪朝をベタ記事だけで済ませようとして のならメディアの感覚を疑う。 すべては8月上旬の藤本氏の帰国によってわかることになる。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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