□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年7月24日第564号 ■ ============================================================== はじめからつまずいた原子力規制委員会 ============================================================== 私は7月20日のメルマガ第551号で書いた。鳴り物入りで9月に も発足する原子力規制委員会の人選を野田政権は7月19日に固めたと 報じられたが、その委員らの人選は適正なのかと。 ほかの委員の適否についてはわからないが少なくとも委員の一人に 大島賢三・元国連大使が任命されることについては、もと同僚として彼の 能力を知っている私としては安易な天下り人事としか思えないと書いた。 おそらく委員長ほかの人選についてもその人物と選ばれた背景をよく 知る人たちにとっては疑義が呈せられるだろうと書いた。 案の定この人事について様々な疑問がメディアで呈せられるように なった。 その中でも最も批判されているのが田中俊一委員長の人選である。 ついに7月24日の東京新聞「こちら特報部」でも大きく取り上げた。 田中氏は「市民派」、「脱・原子力ムラ」と評価する見方もあるが 本当にそうなのか、「どうも納得がいかない」と次のように書いている。 田中氏は「避難より除染ありき」という政府の復興計画を推し進めて きた。 被曝限度量についても楽観的な発言をしばしば行なっていた。 避難区域をせまく見直し、帰還を後押しする発言を繰り返した。 こうした主張が東京電力の賠償軽減につながった。 田中氏の経歴をたどると、原子力ムラを牽引してきた軌跡が見える。 そこから距離を置いたとは思えない。 などなど。 さらに東京新聞はこうも書いている。 「今回の規制委員会委員の候補5人のうち、田中氏と更田豊志氏(原子 力機構副部長)、中村佳代子氏(日本アイソトープ協会主査)の三人の 所属機関が(原子力)ムラの糸でつながっている事実が浮かぶ」と。 どうやら今回の規制委員会委員の人選はくわせ物のようだ。 東京新聞は「デスクメモ」でこう断じている。 「国会がこの人事を通せば、結果は火を見るより明らかだ。原子力ムラ の再興は許されない」と。 そういうことだったのか。 それにしても鳴り物入りで出来た原子力規制委員会という新しい組織は、 今度の人選といい、そのまえの原子力規制委員会設置法案における安保 条項の挿入といい、国民の目を欺く不明が多すぎる。 原子力規制委員会はろくなものではないような気がする。 日本の原発政策は変わらないような気がする。 この国を支配している連中はどうして反省しないのだろう。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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