□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年7月25日第565号 ■ ============================================================== プロ野球選手会の決断を評価した毎日新聞の社説 ============================================================== 私は7月20日のメルマガ第552号で「対米従属に異議を唱えた プロ野球選手会に乾杯!」と題して日本プロ野球選手会がWBCをボイ コットしたことを高く評価した。 実際のところこの決断は私にとっては快挙なのである。 そしてこれは単にプロ野球の世界の問題ではない。 対米従属の日米安保体制を国是としてきた日本の政治に対する一般国民 側からの異議申し立てであるのだ。 誰が見ても不合理な今度のオスプレイの強行配備にも関わらず、米国の 決めたことには口を出せないと国民の前で平然と言い放つ野田首相に象徴 されるこの国の対米従属に対する、強烈な政治的メッセージとしてとらえ るべきなのである。 「この国の支配者たちは裸の王様だ」と声を上げたのだ。 日本野球機構や日本プロ野球コミッショナーという支配者側が米国に 何も文句を言わないことに対して、野球選手という労働者側が、そんな 馬鹿な事があるのか、と立ち上がったのである。 だから私はこのWBC参加問題について、今後どのような展開になって 行くのか最大の関心を持って見守ることにしている。 来年3月のWBC開催までに様々な動きがあるだろう。 最後はプロ野球選手会側が折れて、参加することになるのだろう。 その間に、「たかがカネの問題だろう」、とか、「プロ野球ファンの 楽しみを奪うな」、とかの圧力がかかり、他方においてなんらかのアメ が与えられて選手会側が懐柔されて行くのだろう。 沖縄や基地問題に関するアメとムチの政策さながらだ。 そしてメディアは支配者側に立って選手会の不参加決定の撤回に向けて の論調を続けるだろう。 少なくとも私はそう思っている。 だから私はきょう7月25日の毎日新聞の社説を読んで驚いた。 前置きが長くなったがここからがこのメルマガの趣旨である。 「日本としてモノ申せ」と題するその社説は全面的にプロ野球選手会の 決断を讃えているのだ。 「ファンの思いに配慮しつつ、日本球界の将来を見据えて下した決断を 評価したい」と書いている。 私が驚いたのはその社説を締めくくっている次の言葉だ。 「・・・日本野球機構(NPB)は、選手会と共同歩調をとって 『不平等条約』の改正に向けて、米側に対し、日本として主張すべき ことは堂々と主張すべきだ」 ここまで書いた論調は、スポーツ紙や雑誌を含めてこれまでのメデ ィアになかった。 私にはこの言葉が、不平等な日米安保条約(日米地位協定)を改正 してオスプレイを受け入れることはできないと堂々と言えるような 日本にしろ、と言っているように聞こえるのである。 少しずつ日本も変わりつつあるのか。 それともこの毎日新聞の社説が例外で一過性のものなのか。 毎日新聞もたかがプロ野球のことだからここまで書けるのか。 今後の論調から目が離せない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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