□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年7月18日第542号 ■ ============================================================== 野田首相は対米従属の上に右翼バカだ。救いようがない ============================================================== 一国の首相をバカ呼ばわりするのはしのびがたいし非礼であることは 百も承知だ。 しかしきょうの産経新聞の尖閣国有化についてのスクープ記事を読んで、 野田首相はまるで外交がわからない右翼バカと思わざるを得ない。 外交がわからない首相はこれまでにもいた。 しかし外交がわからない上に右翼的であるとすれば笑って見過ごすわけ にはいかない。 私は野田首相が尖閣諸島を国が購入すると突然言い出したとき、これを 好意的に解釈してこう書いた。 国有化するのはいい。それを石原都知事から取り上げて、尖閣問題を 棚上げするよう中国側に持ちかければいいのだと。 それがこれまでの日中双方の指導者の叡知であり、中国側もそれを拒否 する事は出来ないと。 それはまた中国側の尖閣問題についての攻勢を牽制する最善の外交だと。 米国も尖閣問題での日中関係のこれ以上の悪化を望んでいないのだと。 私は野田首相の国有化発言の背景には、てっきりそのような認識と判断が あると思っていた。 どうやらまったく見込み違いであったようだ。 きょう7月18日の産経新聞が一面トップで報じていた。 複数の政府高官が語ったところによれば、野田政権は尖閣購入後の活用 計画を策定する方針を17日に固めたという。 問題はその活用内容だ。 活用計画については石原都知事の意向を踏まえるという。すなわち実効 支配を行なおうとする中国に対して日本も対抗策をとるのだという。 愚の骨頂だ。 もしそんな事をすれば中国側との緊張関係が高まるばかりだ。 日本が領有権を主張するのはいい。 中国の軍事的拡張政策を批判するのもいい。 尖閣諸島の実効支配を認めないと中国に対し毅然とするのもいい。 しかしそのためには中国を凌ぐ外交力で競わなければいけない。 それは鄧小平や周恩来が言い出した棚上げを公けにしてこちらから 持ちかけることである。 いまの中国の指導者がそれを否定するとすれば、その時こそ中国側の 大国主義が露呈し、世界の批判の的になる。 どうやら野田首相の念頭にはその考えはなかったようだ。 突然の尖閣国有化発言の裏には、政権末期の野田首相が世論に迎合した ためだと言われている。 そしてその裏にはタカ派の長島昭久補佐官が石原都知事と組んで動いて いるともいわれている。 それが本当ならやはり野田首相は外交音痴の単なる右翼バカだという ことになる。 きょうの産経新聞のスクープがそれを見事に証明してくれたというわけだ。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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