□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年7月8日第521号 ■ ============================================================== 野田首相に一時間半も待ちぼうけを食らわせらプーチン大統領 ============================================================== きょう7月8日の日経新聞が、「電子版セレクション」という場違い のコラムで、極めて重要な外交スキャンダルをさりげなく書いていた。 すなわち、さる6月18日、野田首相はプーチン大統領とはじめての 首脳会談を行なった。 その直後に野田首相は首脳会談について日本のメディアにこう話した。 それが当時一斉に報じられた。 「大変に打ち解けた雰囲気だった。信頼関係を築く第一歩になった。 これからも頻繁にお会いしたい。」と。 ところが、実は会談前に日本の担当者があおざめるような異常事態が 起きていたという。 なんと一時間半も野田首相は待ちぼうけを食らわせていたのだ。 およそ首脳会談でここまで待たされることはあり得ない。 こんな事が当時大きく報じられていたら野田首相の対ロ外交に対する 国民の受けとめ方は大きく変わっていたに違いない。 おりから、日ロ首脳会談で、北方領土交渉を「再活性化する」という 発言はなかったと産経新聞がスクープ報道したのは7月5日だった(メル マガ第512号「嘘がばれた6月の日露首脳会談」)。 これについても、もし首脳会談直後にこの事が報じられていたら、野田 首相の外交力は失墜していたに違いない。 メディアは皆知っていたのだ。しかしその時は書かなかったのだ。 そして今頃になってボロボロと真実が漏れてくる。 これをどう理解すべきか。 国民に真実を知らせたいというジャーナリストの血が騒ぐのか、それ とも野田政権を見限りつつあるのか。 これは何も外務官僚とメディアの間に限った話ではないが、政府(官僚) とメディアの間には、常に「書いてくれるな」、「今は書かないがいずれ 書く」というせめぎあいがある。 メディアには、情報源である政府の味方をする一方で、国民の知る権利 に応えたいというジレンマに常に立たされている。 政府(官僚)も、不都合を書いたメディアを排斥し続けることはできない。 最後まで隠さなければならない事と、時間とともに書かれても仕方ない という事の違いはある。 その時の政権に対する官僚たちの忠誠度も関係してくる。 私が課長であった時も、わずかではあるが記者たちとの駆け引きは あった。 その時、親しくしていた霞クラブ(外務省担当)の政治記者の一人が 6月26日に朝日新聞の新しい社長になった木村伊量(きむら ただかず) 氏である。 私は朝日の論調が、彼が社長になったことで、これまでとどう変わるのか、 変わらないのか、注目している。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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