□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年7月7日第520号 ■ ============================================================== イラク攻撃と同様にアフガン攻撃も正当性がなかった! ============================================================== 2003年3月に行なわれた米国のイラク攻撃に正当性がなかった 事はもはや世界の知るところである。 すなわちイラクには大量破壊兵器はなかった事が明らかになったし、 サダム・フセインがアルカイダと結託して米国を攻撃しようとしていた などという事は真っ赤なウソだった。 それにもかかわらず、米国は、危機が差し迫っていると言ってイラク を先制攻撃をした。 ここまでは今では誰も知っている。 しかしテロとの戦争の発端になった2001年10月の米国のアフガン 攻撃さえも正当性がなかった事を知っている者はいるか。 少なくとも私は知らなかった。 それを見事に教えてくれたのが今日7月7日の朝日新聞に掲載されて いる「私の視点」である。 そのコラムで多谷千香子法政大学教授(国際テロ、国際刑事法)が次の ように書いていた。 彼女は国際テロ研究のためにインド、パキスタン、米国に最近まで 2年間滞在したという。 その彼女が書いているのだ。 「・・・一般にはタリバーンがアルカイダの指導者オサマ・ビンラデン の引渡しを拒否したことが米国に対テロ戦争を決断させたと信じられている。 しかし公開された米外交文書によると、タリバーンの最高指導者オマール師 は、勝手な振る舞いをするビンラディンを毛嫌いし、アルカイダによる ケニアとタンザニアの米大使館連続爆破事件の後、サウジアラビアに条件を 提示し、引渡しを約束していた。ところが米国はタリバーンの流儀を読み 損ない、アフガンのアルカイダ訓練基地めがけてミサイルを発射させて オマール師の態度を硬化させてしまった・・・」 こんな事実は少なくとも私はこれまで知らなかった。 少なくとも日本のメディアでは報道されてこなかった。 多谷氏はこのほかにも米国のタリバーンに対する認識不足が今日に至る アフガン情勢の混迷の原因だと例を挙げているが、もはやこの事実一つで 十分だ。 9・11に怒り狂った米国は、オサマ・ビンラディンを引き渡さなかった からといってわずか1ヵ月後の10月にアフガン攻撃を一方的に行なった。 そこにはいかなる正当性もない。 このアフガン攻撃がテロとの戦争の始まりであり、2003年3月の対 イラク攻撃をへて世界を混乱に陥れたのだ。 あす7月8日から東京で開かれるアフガン支援会議を前にして多谷氏は こう書いている。 「内戦の危機を回避することが最優先だ。そのためには国際テロに無関心 なタリバーンの要請をのんで、米国は早急に撤退し、アルカイダと(アフガン の)関係を断絶させる・・・ほかはないだろう・・・」 復興支援などしている場合ではないということだ。 私は思う。その前にまず米国は国際法違反の戦争を始めた事をタリバーンに、 そして世界に、いやなによりも犠牲者に対し、謝罪しなければならない。 すべてはそこから始まるべきである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加