□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年7月4日第509号 ■ ============================================================== 孫崎享氏の告白 ============================================================== 「戦後史の正体」(創元社)の発売は4月27日になるらしい。 アマゾンでは売り上げ一位になったらしいが、願わくば大ベストセラー になって国民を目覚めさせて欲しい。 この本をきっかけに私は昨日(7月3日)久し振りに孫崎氏と会って二人 だけで話す機会を得た。 その時に私は意外な事実を本人の口から聞いた。 繰り返して書いているように孫崎氏は私と違って外務省の要職を歴任し、 その後も防衛大学の教授に天下りして外交官人生をまっとうした人だ。 すくなくとも昨日まではそう思っていた。 その孫崎氏が退官直後の2009年に「日米同盟の正体」という本を 出して日本の対米従属外交を批判した。 これは物凄く勇気の要ることである。 私が外務省を批判しても、外交官失格者がかってなことをわめいている だけだと一蹴すればいいだけの話だ。 しかし日本の外交・国防を担ってきた者が批判者に変わることは政府や 外務省にとっては飼い犬に手を嚙まれるようなものだ。衝撃的に違いない。 私はそう思って孫崎氏に聞いてみた。 物凄い事をしましたね。とくに今回の「戦後史の正体」を世に出したこと は日本の支配体制を敵に回すことになると思う。何がそうさせたのですかと。 返ってきた孫崎氏の返答は私を驚かせた。 孫崎氏は私がレバノン大使をしていたちょうどその時、イラン大使を していた。 そしてその時、日本の対イラン外交は、対米従属的な外交に走ることなく 自主自立した外交を行なうべきだとして、文字通りそれを実戦しようとした というのだ。 それが日本政府の方針と異なったため片道切符で防衛大学校の教授に追い やられ、その時点で事実上、外交官人生を断たれたというのだ。 そういえば思い当たることがあった。 当時外務次官は孫崎氏と動機の野上義二だった。 その彼はイランの外務次官が訪日した時、イランはパレスチナ問題から 手を引けと伝えたことを私は転送されてきた東京からの極秘電報で知った。 そのあまりの対米従属振りに私は驚いたものだ。 対米自主外交を唱えた孫崎氏は対米従属の外務次官から追われたのだ。 同僚が同僚を切り捨てる。 吉田茂が重光葵を追い落とす。 日本の戦後史はすべて対米従属者が勝ち残り、対米自立を唱える者が 米国ではなく、米国の手先となった仲間から潰されていく。 孫崎氏のようにそれまで要職にあった者でさえ、対米従属外交を唱えた とたんに排斥されてしまう。 文字通り「戦後史の正体」は孫崎氏が自らの体験と戦後史を重ね合わせた 究極の告発本である。 そしていままた小沢一郎がかくも惨めな形でつぶされようとしている。 あらためて対米従属者たちの強さを思い知らされるのである。 この国の将来は暗いといわざるをえない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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