□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　　天木直人のメールマガジン２０１２年６月１７日第４６６号
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　「首相判断前に大飯原発再稼動を指示したエネ庁」という記事

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　６月１７日の東京新聞が次のように報じていた。

　経済産業省資源エネルギー庁が１６日、首相と関係三閣僚の最終判断
が出る前に、関西電力に対し、大飯原発再稼動の作業に入るように指示
していた、と。

　誤りに気づいたエネ庁は指示をいったん取り消し、首相の判断後に
あらためて指示を出した、と。

　この東京新聞の記事がどういう趣旨で書かれたものかはわからない。

　しかし、それがもし首相と関係閣僚の政治決断を軽視して官僚が勝手
に関西電力に命令していたのはけしからんという趣旨なら、とんだお笑
いだ。

　野田首相はすべて官僚に丸投げだ。

　野田首相の発言はすべて官僚の作文を読み上げているだけだ。

　官僚と野田首相は一体である。

　問題なのはどちらが先に関電に指示したかではない。

　大飯原発再稼動を決めて、それを関電に指示したこと、そのことこそ
大問題なのである。

　因みにエネ庁が関電に勇み足で指示を出したのが１６日午前１１時
１３分であったという。

　四者会合が終わって枝野経済産業相の支持でエネ庁があらためて関電
に指示を出し直したのが午前１１時３３分だという。

　２０分の違いに何の意味があるというのか。

　エネ庁の先走り指示などどうでもいいことだ。

　指示を出したことが問題なのである。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了


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