□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年6月14日第454号 ■ ============================================================== 日隅一雄さんの死を悼む ============================================================== このメルマガを書いた後私は東京に出向いてNPJ(インターネット 市民メディア)の集まりに参加する。 (駐:神保町の岩波セミナーホールで午後6時半より開かれる。 詳しくはNPJのホームページに案内がある)。 私がこの集まりに参加することになったのは、いまから2ヶ月ほど前 であろうか。私に日隅一雄さんと言う弁護士から一本のメールが入った からである。 元官僚で権力の不正に反抗している天木さん、メディアの劣化に反抗 してその裏にある真実を追求している天木さん、そんな天木さんに是非 出席して貰いたい集会を企画しているという。 私が驚いたのはその後に続く彼の言葉だった。 私はがんで余命いくばくもない。謝礼は出せないがそんな私に免じて 是非とも参加いただけないかというのだ。 私は日隅さんのことは今年2月の東京新聞のインタビュー記事で知って いた。 もと産経新聞の記者から弁護士に転じた日隅さんは福島原発事故に対 する政府や東電の責任を追及し、その責任追及に甘いメディアは官僚に コントロールされていると訴える日隅さん。 そんな日隅さんの事を、このメルマガでもいつか取り上げようとその 記事をとって置いたのだが書きそびれていた。 そんな時に届いたメールであった。 私は喜んで参加させていただくと返事をした。 その後小沢裁判の疑惑追及の市民活動に参加したり、それがきっかけで 小沢復権のために小沢陣営に関わったりしているうちにすっかり忘れ、あや うく小沢陣営の集まりとのダブルブッキングをしそうになって、あわてて そう言えば6月14日は日隅さんとの約束があったなあ、危ない、危ない、 と確認した矢先の事だった。 日隅一雄さんが12日夕入院先で逝去したというニュースが流れた。 あの時の依頼のメールは文字通り彼の本当の依頼であったのだ。 彼の企画は予定通り今夕行なわれるという。 おそらく追悼イベントになるのだろう。 結局私は生前の彼と会うことはかなわなかったが、参加して彼と言葉を 交わしてくるつもりだ。 いかさまばかりが横行し、そのいかさまたちが権力を持ち続けるいまの 世の中にいささか疲れを覚える私は、本物の反権力である日隅一雄氏から 勇気を貰ってこようと思っている。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)